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市立図書館「本棚リレー」16回目は図書館スタッフのおすすめ本です
本棚リレー
4月は「図書館スタッフ」のおすすめ本をご紹介しています。
図書館にご来館の際には、ぜひご覧ください。
本が貸出中の場合は、気軽に予約を受付しています。ぜひカウンターまで声をかけてください。
図書館スタッフのおすすめの本
館内で紹介されている本をご紹介します。
『左手に告げるなかれ』 渡辺 容子/著 講談社
殺人事件の容疑者とされたことから、事件を調べることにした主人公。真相を追及していく中、登場する人物が皆、形は違えど、寂しさや孤独を抱えていて…。謎解きの結果、意外なところに犯人が!そして、犯人も孤独が原因で…。“施しをするときには右手でしていることを左の手にさえも知らせないようにせよ” 一気に読んでしまいました。
『誘拐屋のエチケット』 横関 大/著 講談社
誘拐屋ってどんな仕事?その名の通り、依頼を受けて、人を誘拐する仕事。ここに出てくる誘拐屋は、午前中は図書館で過ごしていて、そんなところに親近感を持ちました。だんだん、これは最後どうなるのか、と楽しくなりながら読んでいくと、こんな結末⁉今まで張り巡らされていた伏線が一気に回収され、読後感はスッキリ。
『壊れても仏像 文化財修復のはなし』 飯泉太子宗/著 白水社
仏像が好きです。ただ好きなだけで詳しくはありません。そこで、ちょっと知りたくなって、手に取ったのがこの本です。“そもそも、仏像はなぜ仏像なのか?”・・・そういえば、考えたことがなかったなぁ。著者によるイラストもあり、気軽に読むことのできる本です。
『琴乃木山荘の不思議事件簿』 大倉 崇裕/著 山と渓谷社
主人公の絵里はいろいろあって、山荘でのアルバイトをすることに。自然は厳しく、山荘ではいろいろあるけれど、幽霊騒ぎ⁉があったり、楽しいやら騒がしいやらの毎日。山歩きが好きな人は、分かる!と思う描写もあるのではないでしょうか。7話収録されていますが、最後には主人公にとって驚く結末が!
『恍惚の人』 有吉 佐和子/著 新潮社
ずいぶん前に読んだのですが、その時、かなり衝撃を受けました。作品の時代背景は昭和ですが、あの時より老後がかなり近づいた今、どう感じるだろうと読み返してみました。主人公は舅から、口やかましく言われることが多く、姑が間に入ってくれることが多かったのですが、姑が急死し、舅が認知症となって…。時代は変わっても、人は変わらず、誰しも老いを迎えます。一体、どうあれば幸せなのでしょう。