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市立図書館「本棚リレー」今回は図書館まつり実行委員会のみなさんです
本棚リレー 10月
今月は「図書館まつり実行委員会」のみなさんが図書館まつりでおすすめしていた本をご紹介しています。
図書館にご来館の際には、ぜひご覧ください。
本が貸出中の場合は、気軽に予約を受付しています。ぜひカウンターまで声をかけてください。
10月のおすすめの本
館内で紹介されている本の一部をご紹介します。
「老いてこそ生き甲斐」 石原 慎太郎/著 幻冬舎
老人は対等な人間として胸を張って生き抜くためにも自分流の趣味を持ち通すこと。(今年傘寿を迎えた推薦者の主張)
作者と交遊ある高齢者は一流の人物多いが、目線はひとりの老人でまとめている。
若者たちから外れた老人の生き甲斐は、自分の感性に従っての趣味を持ち通すことで対等な生き甲斐となれる。
「風の中のマリア」 百田 尚樹/著 講談社
オオスズメバチの世界と30日という短い生涯を懸命に生きる蜂たちを描いた感動作!!
オオスズメバチの帝国に生まれたマリアは幼い妹たちと偉大なる母のために、最後の日まで命を燃やして戦い続ける。主人公マリアの目線で描かれた物語。蜂の心理描写が素晴らしい!!マリアの生き方が凛々しくてカッコいいです。
「最後の一句」 森 鴎外/著 ちくま文庫
江戸時代の大阪、父の死罪が執行されることを知った長女いちは命乞いの願書(ねがいしょ)を書き弟や妹たちを連れて奉行所へ。白洲で自分たち五人の命の代わりに父を助けてくれと訴える。奉行は「身代りをお聞届けになると、お前達はすぐに殺されるぞよ。父の顔を見ることは出来ぬがそれでも好いか」と尋ねる。
いちは「よろしうございます」と答え、少し間を置いて言い足した言葉に奉行の顔には「不意打ちに逢ったやうな驚愕の色が見え…」と続く。
この話の元本では、いちが「最後の一句」を言ったとは書かれていません。この部分は鴎外の創作です。彼はどんな思いで、いちに、この言葉を言わせたのでしょう。
たしか中学生のころ、国語の教科書で読んだ作品です。読後、いちの最後の一句に息をのんだことは半世紀以上たった今でも覚えています。いちは、なんと言ったのでしょう。そして、いちや弟妹、父親の命は…。
「しゃばけ」 畠中 恵/著 新潮社
「のっぺら あやかし同心捕物控」 霜島 けい/著 廣済堂出版
江戸は妖(あやかし)がいっぱい!
闇がまだ闇であった頃、お江戸は妖がいっぱいでございました。薬師問屋長崎屋のふたりの手代は妖で、若旦那のお祖母様は妖狐でこざいます。また、南町奉行所定町廻り同心も妖であったりするのでございます。こちらはお母さまが妖狐だとか…。
不思議がいっぱい身近にあって、不思議と一緒に生きていた時代って良いな~!
「ちょっぴり怖いほのぼの話好き」にお勧めします。
「5つの問題行動別「手に負えない思春期の子」への関わり方」 土井 高徳/著 小学館
「ちょっとしたストレスを自分ではね返せる子の育て方」 土井 高徳/著 青春出版社
子育てに悩んだ時に頼りになる本
自分が育ってきた環境がこうだったから…自分の子どもにはこうしたい…と、親の価値観を押しつけていませんか?
子どもにどう接すればいいかわからない 自分の子どもなのに怖い…など悩みは尽きません。
テーマごとに事例も掲載されていて読みやすいです。専門書のような難しい言葉は使わず、わかりやすい言葉で書かれています。
悩みを抱えた人たちに寄り添える本だと思います。
「恩讐の彼方に」 菊池 寛/著 筑摩書房 (「菊池寛1888-1948」ちくま日本文学027 収録)
主人公「市九郎」が主人の妻を殺めてしまい、妻と逃亡中数々の悪行を重ねた。しかし、市九郎はいつしか仏の世界に目覚め、僧となり、人助けのために洞窟を堀始めた。途中、主人の息子「実之助」が仇討に来るが僧を応援してきた人たちが…。果たして市九郎はどうなったのか。実之助が下した決断とは…。
「ある抗議書」 菊池 寛/著 筑摩書房 (「菊池寛1888-1948」ちくま日本文学027 収録)
「坂下鶴吉」に殺害された遺族が法務大臣に対して書状をしたため、訴えた。坂下は前途有望な人たちを10数人も殺害したが、刑務所でクリスチャンの教えに触れ、人として更生されていった。刑務所長までが彼を肯定し、天国に送ることを奨励し、賛美することは被害者遺族にとっては憤懣に耐え難い。当事者だけではなく家族まで被害者であることを忘れてほしくない。殺人を犯した者が「天国へ」だなんて…。
「恨み」とは…人は数年で変わるのか…?こんな時代だからこそ、一度「罪と罰」について考える機会にしてはどうでしょう?被害者の立場にたってみては?
「マリンのタイ語生活1挫折しないタイ文字レッスン 中島マリン/著 赤木攻/監修 株式会社めこん
巷で話題のタイドラマ…字幕もいいけどタイ語で楽しみたい!そんなあなたへ贈るタイ文字レッスンここにあり!
タイ語を学びたいと思い先生に紹介してもらった一冊です。内容はとてもシンプルな文字の練習帳ですが、はじめるとはまります!!何事も基礎は大事!
習得は大変ですが、タイの事がもっと好きになること間違いなしです!
「よあけ」 ユリ―・シュルヴィッツ/著 福音館書店
あるのはわずかな気配だけ。夜の静かな奥深いたたずまいが描かれます。
「よあけ」 あべ弘士/著 偕成社
夜の森の中のひしめきあう生命。おじいさんの話の中からも知恵とエネルギーがほとばしります。
同じ「よあけ」のテーマで全く別世界。あなたはどちらがお好きですか
どちらも、おじいさんとまごが夜を過ごし、よあけを迎えます。
上の本の「そのとき」と下の本の「そのときだ」の次のページは、めくるたびに、私の心に飛びこんできます。
「水晶庭園の少年たち」 蒼月 海里/著 集英社
「きらきら鉱物菓子の作り方」 ハラペコラボ/著 株式会社KADOKAWA
ミネラルワールドへようこそ
祖父の遺産、鉱石標本を引き継いだ少年が蔵で出会ったのは、日本式双晶の石精 鉱石を通した不思議な出会いと少年の成長のお話と鉱石をお菓子にしちゃう鉱物菓子の作り方
石好き必見の本をご紹介します。
「ぐりとぐら」 中川 李枝子/さく 大村 百合子/え 福音館書店
「かえるのエルタ」 中川 李枝子/さく 大村 百合子/え 福音館書店
「いやいやえん」 中川 李枝子/さく 大村 百合子/え 福音館書店
なかがわりえこ・おおむらゆりこ姉妹の作品。
幼い頃に読んだお話の数々 読み継がれて欲しいと思う作品です。
ふわふわカステラの匂いがする『ぐりとぐら』
かんたが拾ったおもちゃのカエルが、本当のカエルになっちゃう『かえるのエルタ』
朝から何でもかんでも「いやいや」と言うしげるが連れていかれたのは好きなことだけすれば保育園『いやいやえん』