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岸和田市図書館友の会講演会「三浦綾子文芸講演会」が開催されました

印刷用ページを表示する 2016年10月21日掲載

 10月15日(土曜日)、三浦綾子文芸講演会第2弾「泥流地帯 苦難の中でこそ人生は豊かなのです」を開催しました。36名の参加がありました。

 講演では、三浦綾子記念文学館特別研究員で三浦綾子読書会代表の森下辰衛氏に、小説の主題について、自身のご友人の実話や民話『花咲かじじい(花咲かじいさん)』を例に挙げ、わかりやすく語っていただきました。

平成28年10月15日(土曜日)三浦綾子文芸講演会第弾『泥流地帯』森下辰衛氏の講演の様子 平成28年10月15日(土曜日)三浦綾子文芸講演会第弾『泥流地帯』 講演中の森下辰衛氏

 「苦難に遭わない人はいない。しかし、苦難は、なぜ自分に降りかかるのか。」…と、誰もが幾度となく考えるであろう【問い】について、この講演では【答えのきっかけ】となる言葉をたくさんいただきました。

 「人間の思い通りにならないことに、何か神の深いお考えがある。それを『苦難』として嘆くのか、『試練』として奮い立つのか。」「苦難に遭うと、人はその原因を過去に探す。神はその『試練』の理由を未来にお持ちなんだ。」 「船は舳先を波に向けると、必ず波に乗る。苦難の大波から逃げず、真正面から立ち向かうことが大事。」という言葉に、困難を嘆いて投げやりになったり背を向けて逃げるのではなく、正面から向き合うべきだと改めて考えさせられました。 

 また、森下氏が、小説の一場面を挙げ、「農業では、最後に泥(=土)をかぶせないと、作物は育たない。作物=人。泥=苦難。苦難の中でこそ、人は育つ。苦難の中でこそ、人生は豊かなのです。」とおっしゃる、その言葉に深く納得させられました。

 参加者の皆さんは、物語の登場人物に思いを馳せ、苦難とともに生きる意味を考え、涙ぐみながら、森下氏の話を聞いておられました。

参加者のアンケートから

・あこがれの三浦綾子さんのお話を聞けて大変嬉しく思いました。

・人生において一番大切なことをお話ししてくださいました。ありがとうございました。

・素敵なご講演でした。ちょうど『泥流地帯』を読んでいるところなので、良い勉強になりました。

・内容の濃いものでした。苦難の真理が散りばめられていて、再度、三浦文学の深みに触れました。

・苦=人生そのもの。苦しみがあって今がある。
 一番大事なもの=なつかしいもの。

・『泥流地帯』『花咲かじじい』…さすがに専門家の「読み」は深いと感心しました。

・楽しくわかりやすく、心の中が豊かになった気分です。【苦難を乗り越えて豊かになって行く人生】をしみじみ思い返して、希望が見えてくる…。そういう風に考え、これからを豊かに生きていこうと思える講演でした。

・小説の主題について、情熱を持ったわかりやすい森下氏の語りに吸い込まれ、聞き入りました。
耕作が、遠足で生徒を連れ、汽車を見る(福子脱出の有無がわかる)場面で、生徒の疑問に答えた言葉「苦難の中で人間が生きていくため、火が必要だ」が特に印象に残りました。

・「苦難があるからこそ人生は豊かになる。」このことをとてもわかりやすく丁寧に話していただき、なるほど…と感心し聞かせていただきました。先生の美しい声、綺麗な優しい歌声にも聞き入りました。大切なところをもう一度読み返してみたいと思います。

・20年程前かはっきり覚えていませんが、三浦綾子さんの本を50冊くらい読ませていただきましたので、図書館のカウンターにあったチラシを見て、今日来ました。とても良かったです。74歳になりますが、今も自営業で頑張っていますので、これからも頑張って読んで勉強したいです。

・『花咲かじいさん』の話も大変面白かったです。深いですね。苦難を乗り越えることが人生の大きなテーマだということが良くわかり、前向きに歩んでいこうと素直に思えました。素敵なお話をありがとうございました。今日のお話を思い出しながら、三浦綾子さんの本を読み返していきたいと思います。

・5月から三浦綾子読書会を通して『細川ガラシャ婦人』『利休とその妻たち』『泥流地帯』を読み進めてきました。クリスチャンではなく、若い日に『氷点』だけを読んだ私には、「三浦綾子にとって神とは?」…がずっと疑問でした。本日のお話で、苦難と試練について深く話されたことで、少し理解が深まりました。
「自分にとって本当に三浦文学を納得して読めるのか」…という問いに、答えのきっかけが与えられました。人生の最終段階に至って「自分の神なる存在」を考えざるを得ない時、三浦文学と出会い読み込むことが、自分にとって【出会い】だと感じています。


主催 岸和田市図書館友の会 読書会(三浦綾子)&歴史教室

共催 岸和田市立図書館

協力 岸和田三浦綾子読書会