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知的書評合戦ビブリオバトル第2戦を開催しました
3月15日(日曜日)、ビブリオバトル第2戦が開催されました。
ビブリオバトルって何?と思われている方にも知ってもらいたいと今回は1階フロアで開催しました。
この日の発表者は5人。発表順はじゃんけんで決まりました。観戦者は途中立ち止まって見られる方もいてじわじわ増えてきました。
甘木 なな子さん 「ユダの弁護人」 ワルター・イェンス/著 ヨルダン社
観戦スタッフからのコメント
ユダが裏切らなかったらキリストの復活はなかったのでは?最初からユダとキリストで仕組まれていて、ユダが裏切ったのではないのではないかという話。聖書に基づいて書かれていて、第何章の何節と根拠が細かいのが特徴だそうです。思わず読んでみたくなりました。
柏尾 翔さん 「世界平和はナマコとともに」 本川 達雄/著 CCCメディアハウス
観戦スタッフからのコメント
ナマコは気持ち悪い生き物の代名詞とされているが、ナマコの魅力がふんだんに紹介されていて、生態も詳しく紹介されているそうです。例えばナマコは夏眠し、2~3か月寝ている、どろをえさにしているなど。何をするにも時間に追われている私たち、ナマコを研究することで自分の生活見直してみませんか?とのことでした。
田中 裕雄さん 「南極のペンギン」 高倉 健/著 集英社
観戦スタッフからのコメント
高倉健と言えば?から始まり、ビールを飲む姿がかっこいいといろいろな主演作品の話から始まりました。さて、本の内容は?ほのぼのとした短い話がたくさん詰まっているそうです。たとえば「南極物語」のタロージローの話とか、田中一村画伯が奄美大島にハンセン病の絵をたくさん残している話だとか、高倉健さん好きにはたまらないかもしれません。
木下 幸一さん 「人を動かす」 D.カーネギー/著 創元社
観戦スタッフからのコメント
ロングセラーを続けている本。人間関係に悩んでいた時に手にとったそうです。人に好かれるには?「人の話を聞きなさい。」「人の長所を心から褒めなさい。」この本を読んで人と接することが苦手だったのに楽しくなったそうです。夢は人前で話し方の教室を開きたいと思うようになったというお話を聞き、本の力ってすごいと改めて感じました。
早崎 寿さん 「あした死ぬかもよ?」 ひすい こうたろう/著 ディスカバー・トゥエンティワン
観戦スタッフからのコメント
老人へのアンケートで人生で後悔することの1位が「冒険しなかったこと」だそうです。ご自身の悔やまれることは、野球部に入りたかったが入らなかった。坊主になるのが嫌だったから。好きな人に告白しなかった。昔したいけどしなかったことがたくさんある。でも今はやりたいことをしようと思っている。みんなにも豊かな人生を送ってほしいと思う。そう思える本だそうです。
第2回目の記念すべきチャンプ本は・・・
観戦者の投票の結果、第2回目のチャンプ本に選ばれたのは『世界平和はナマコとともに』(本川 達雄/著 Cccメディアハウス)でした。今回の投票は接戦でわずかの差でチャンプ本が決まりました。チャンプ本の発表者には図書館長から賞状が贈られました。
これからも引き続き素敵な本との出会いや本を介したコミュニケーションの場を提供していきたいと思っています。次回は7月開催予定です。図書館では「ビブリオバトル」の本の発表者を募集中です。発表者からも観戦者からも楽しかったというお声をいただきました。ぜひ、お気軽にご参加ください。