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広報きしわだ 令和4年(2022年)8月号10・11面

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2022年8月1日掲載

特集 未来にはばたく岸和田っ子に

 市教育委員会では、「知・徳・体、調和のとれた人づくり」を基本理念とし、子どもたち一人ひとりを大切にし、未来で活躍する力を育むよう、様々な取り組みを行っています。しかし、子どもたちを育てることは、学校だけではできません。まずは家庭、そして地域の協力があってこそ心も体も健康な子どもたちを育てることができます。岸和田全体で「未来にはばたく岸和田っ子」を育てていきましょう!
問合せ 学校教育課電話:072-423-9683 ファクス:072-423-2496​

学校

 「社会性の基礎」を育むためには、人と関わる中で自尊感情(自分は価値ある存在だと感じること)や自己有用感(自分は人の役に立っていると感じること)を高めることが大切です。各小中学校では、授業だけでなく、学校行事や児童会・生徒会活動など、学校教育活動全体を通して様々な取り組みを行っています。

生徒会のあいさつ運動

マスコットキャラクターと小学生と中学生
市内各校であいさつ運動を実施して、あいさつに対する意欲や関心を高めています。オリジナルキャラクターを作り、あいさつ運動を活性化させている校区もあります。

たてわり活動

教室での授業風景
各小学校では「たてわり活動」を行っています。他学年と一緒に活動することで、学年を超えた仲間意識や思いやり、協力する大切さを学んでいます。

幼小交流

教室で作業をする児童生徒
幼児と児童が仲良く助け合いながら活動をしています。幼児にとっては上級生への憧れを持つ機会となり、児童にとっては、リーダー性を高め、思いやりの心を育てる機会になります。

授業のグループワーク

話し合いをしている生徒話し合う児童3人
受け身ではなく、自主的に考え行動する力を育みます。また友達の意見を聞くことにより協調性も身に付きます。

家庭・地域

 朝ごはんを食べて、学校に行く途中、近所の人とあいさつをする。放課後は公園で遊び、家で晩ごはんの手伝いをし、寝る前に好きな本を読む。このような生活の中にも、成長を支える要素があります。就学前から取り組めることもあります。家庭・地域で子どもたちを応援しましょう。

朝ごはん

プレートご飯の写真朝食の摂取と学力調査の平均正答率との関係棒グラフ
朝食を毎日食べる子どもほど、学力調査の平均正答率と体力合計点が高い傾向にあると報告されています。
​参考:文部科学省ホームページ

本を読もう

子どもが本を読んでいる
本を読むことで、言語能力・想像力などを育みます。図鑑や写真集でもOK!

外遊び・運動

クロールしている男の子
遊びの中で身体の動かし方を覚えることが、子どもたちの成長に役立ちます。

地域活動に参加

七夕飾りをつける親子
上白原町七夕まつり

地域の人々と交流することで、視野が広くなります。社会での経験は、豊かな学習につながり、学力向上が期待できます。

あいさつの習慣化

笑顔の女の子
あいさつは、学習指導要領においても、健全な生活を送る上で必要なもので、家庭と連携し指導することが大切と示されています。

学びの主役は子どもたち!

男性職員​ 子どもたちは、自ら課題を見つけて考えたり、友達と話し合ったり、考えたことをまとめて発表したりすることを通じて、これからの社会で必要な力を身につけていきます。
 小中学校では一人一台の学習者用端末が導入されたことで、個々の考えを共有したり、比較検討し、再度まとめ直したりすることが容易になりました。ある学校では、体育科で活動の様子を撮影し、映像を見ながら考える授業が行われたり、他府県の児童生徒などとオンラインでつながり、交流をしています。
 より意欲的に楽しく学習を進めていくため、そして、子どもたちの「やってみたい」を大切にするために、一人一台の学習者用端末も効果的に活用しながら、各校で工夫して授業を行っています。
学校教育課 角銅正和 指導主事

しっかりつくろう!「学びの土台」

女性職員 元気に活動したり、しっかり学習したりするためには、話を聞く力・見たことを書き写す力・正しい姿勢など「学びの土台」となる力が必要です。
 各校園では、コグトレ(認知機能トレーニング)や朝読書・立腰(腰骨を立てた姿勢の維持)・ビジョントレーニング(「見る力」のトレーニング)・ソーシャルスキルトレーニング(「人との関わり方」のトレーニング)など、様々な取り組みを行っています。
学校教育課 佐伯紗幸 指導主事

校長トーク(家庭・地域へのお願い)

私たち2人が話し合いました!

女性の校長
桜台中学校 池内容子 校長

男性の校長
大宮小学校園 松村愼治  校園長

池内校長:家庭では家族と話す時間を大切にしてほしいですね。今はTikTokやインスタグラムなどのSNSが普及していて、大人でも夢中になってしまいます。「いいね」やスタンプを送るだけでリアクションができ、便利だけど言葉を声に出す事が減ってしまっているように感じます。
夢中になるのは子どもたちも同じで、TikTokでは次から次へと動画が出てくるので、歯止めをかけるのが難しい。最近ではSNS関係のトラブルも多いので、子どもたちがどのようにSNSを利用しているのか、家庭で注意してみてほしいですね。
みんなで見守ろうのスタンプ

松村校長:そうですよね、SNSなどを利用すること自体は、悪いこととは思いません。ただ、表情を見てコミュニケーションを取るなど、人と人との直接的な関わりが少なくなるので、授業での学習活動や友達との関係づくりにも影響があるように思います。
のめり込んでしまうと、睡眠時間が減り、生活習慣も乱れてしまいます。その影響で、学校でも授業に集中しにくい子どもたちもいますね。

池内校長:睡眠時間が短い子の中には、塾に通っている子も多くて、子どもたちは忙しい。学校で授業を受けクラブ活動をし、塾に行く。忙しい中でも、睡眠時間をきっちり確保してほしいですね。
保護者の皆さんも忙しいので、帰宅時間、寝る時間もバラバラで顔を合わす時間が少なくなり、会話も少なくなっているのではないでしょうか。

松村校長:そうかもしれませんね、ちょっと時間をとって話を聞くだけでも違ってくると思います。子どもたちは特にお家の人に褒められたり認められたりしたいのでは。「がんばった!」「すごいな!」など勇気づける言葉がけで、子どもを笑顔にしてあげたいですね。

松村校長:学校じゃないとできないこともあって、例えば運動会などの学校行事で「仲間と目標に向かって頑張った満足感」「負けた時の悔しさ」「相手をたたえる気持ち」などを味わうことになります。
では、家庭じゃないとできないことはというと、私は保護者に「お子さんをぎゅっと抱きしめてあげてください」と声をかけることがあります。私たちは子どもを抱きしめることはできません。家族だからこそ、我が子を抱きしめて愛情表現することができます。家庭でしか味わえない家族の愛情や団らんがあるでしょう。家庭が子どもにとって安心していられる環境であってほしいと思います。
子どもをぎゅっと抱きしめてのスタンプ

池内校長:そうですね、学校だけでは解決できないこともありますし、子どもたちは失敗しながら学んでいきます。放課後や地域行事で子どもたちが問題を起こしてしまったら、家庭や地域の皆さんの力も貸してほしいです。学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たし、子どもたちをサポートしていきたいですね。


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