本文
4月から岸和田徳洲会病院の新・新館(加守町4丁目)で、常設型救急ワークステーションの運用を開始します。岸和田市消防本部 消防長と岸和田徳洲会病院 院長に救急ワークステーションの概要や今後についてお聞きしました。
問合せ 消防本部警備課救急係(電話:072-426-8305)
岸和田市消防本部 消防長 源勝利
救急ワークステーションは、救急隊員の知識と技術を向上させる教育の拠点として、静脈路確保や気管挿管などの処置の実習を行ったり、CTやレントゲンなどの画像診断の方法を学び、知識・技術を向上させる場となります。また、医師や看護師、病院関係者と顔が見える関係を構築し、円滑な救急活動につなげることが可能と考えられます。もちろん指令があれば、そこから救急車で出場することもあります。
4人もしくは3人の救急隊員が365日24時間体制で、救急ワークステーションに常駐します。常駐の隊員以外も研修を受けることは可能で、新型コロナウイルス感染症のような緊急時に備え、普段は救急業務に従事していない隊員も、実践的な研修を受けることができます。
このような良い機会・場所を岸和田徳洲会病院に提供いただいたことで、計画的に救急隊員の研修を行うことが可能となります。しっかりとしたカリキュラムを組み救急隊員の救急医療能力を強化し、救命率向上、そして市民サービスの向上につなげていきたいです。
医療法人徳洲会 岸和田徳洲会病院 院長 尾野亘
病院内に救急ワークステーションがあれば、救急隊員はER(救急救命センター)などで、医師の指導のもと、研修を受けることができます。救急救命士ができる特定医療行為は、実践の場が限られていて経験を積むのが難しい。でも、病院であれば毎日経験を積む機会が訪れます。場数を踏み能力を向上させることは、直接的に救命率アップにつながります。病院職員も救急隊員と顔を合わせながらトレーニングすることで、より一層能力が向上します。その結果、医療の質が向上し、市民に還元されるということにつながると思います。そして生涯教育の場を提供することにより、徳洲会病院は三次救急医療機関、地域医療支援病院としての役割を強化することができます。
昨年10月1日に改正救急救命士法が施行され、救急救命士は今まで、病院に着くまでの間しか救急救命処置ができなかったのが、病院の中でも行えるようになりました。救急救命士の役割が広がっていくのは間違いないので、その教育の中心になれることが嬉しいですね。これからの救急ワークステーションの成長が楽しみです。
心筋梗塞、脳卒中は死亡率が高く、発病後の後遺症を軽減させるためには、早急に適切な処置を開始する必要があります。
救急病院は救急の処置が必要な人のためにあります。緊急度と重症度に応じて診療の順番は決められます。救急車で運ばれても早く診察してもらえるとは限りません。
年中無休の24時間体制で、医師の支援体制のもと、看護師などから適切なアドバイスを聞くことができます。
救急医療相談の結果、緊急性が高い場合は電話を消防に転送し、直ちに救急車を出場させるなど、電話1本で医療と消防の連携を生かした救急医療サービスを受けることができます。
救急安心センターおおさか
#7119
つながらない場合は、電話:06-6582-7119