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山直中学校3年生春木結子さんの作文作品が全国へ

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2020年1月30日掲載

1月29日(水曜日)、山直中学校に通う春木結子さん(3年生)が市長を訪れ、自身の作文が全国大会へ選出されたことを市長に報告しました。

受賞の報告をする笑顔の春木さんの写真

市長が春木さんにお祝いの言葉を述べている写真

春木さんが入選したのは、「第69回“社会を明るくする運動”作文コンテスト」。

“社会を明るくする運動”とは、犯罪や非行の防止と、罪を犯した人たちの更生についての理解を深め、犯罪のない社会を築こうとする運動です。

この運動を啓発する作文コンテストは小・中学生を対象に毎年行われています。

今年は府内の小学校から9,488作品、中学校から15,985作品の計25,473作品の応募がありました。

春木さんは、市のコンテストを経て大阪府の入選賞となる「ひまわり奨励賞」を受賞しました。

作品では、知り合いのおばさんの家を訪ねた際に、刑務所の矯正展で購入したという美しい木工細工の小物入れに目が留まったことがきっかけで、罪を犯した人の人生に思いを馳せ、自らの「刑務所」への認識が覆った経験と私たちが目指すべき社会への思いが、わかりやすくつづられています。

春木さんの瑞々しい感性でつづられた作品を読むと、犯罪や非行のない明るい暮らしのために私たちにできること、自分の認識について改めて考えさせられます。

 「人生で学んだことはまだ少ないけれど、目指す社会を想像して書きました。受賞はびっくりしたけど、嬉しい」と優しい笑顔で話してくれた春木さん。

嬉しい報告に、市長をはじめ報告会に出席したみんなの顔もひまわりのように明るくなりました。

春木さんを囲み、出席者の集合写真

以下は春木さんの作文です。

「私たちが目指すべき社会」 岸和田市立山直中学校3年 春木結子

「悪いことをしたらどうなるの」
「おまわりさんに逮捕されて、刑務所に入れられるよ」

これは誰しも一度は聞いたことのある言葉ではないでしょうか。

子供に「言うことを聞かないと牢屋に入れられるよ」と言っているのを見たり、大人の人なら幼い頃に言われたりした経験がある人もいるかもしれません。私も犯罪を犯した人は刑務所に閉じ込められるのだという認識を当たり前のように持っていました。

犯罪を犯すということは、社会や生活に損害を与えたり、被害者の人の未来や自由を奪ったりすることです。その結果、犯罪を犯した人は刑務所に入り、今までの自由な生活から隔離される。そして、未来や自由を奪った代償の罰を受ける。だから、刑務所に入れられることは罰を受けさせることが目的であるというふうに思っていました。

ところがある日のことです。知り合いのおばさんの家を訪ねる機会がありました。ふと部屋の中を見ると、とてもきれいな木工細工の小物入れがありました。私がそれを手に取って見ていると、おばさんが思いがけないことを教えてくれたのです。

その小物入れは、刑務所に服役している人が作ったもので、おばさんは刑務所で開かれる「矯正展」というものに行って、そこで購入してきたと言っていました。また小物入れだけでなく、同じく矯正展で購入した皮のパスケースも見せてくれました。二つとも、とても丁寧に作られていて、おばさんも使っていて本当に丈夫で品質が良いのよ、と言っていました。刑務所で服役している人は、刑務所の中で、社会に戻った時に役立つ技術を学んだり、資格を取ったりする勉強をしているそうです。だから、おばさんは、矯正展でこういった製品を購入することで、少しでも服役している人の社会復帰の手助けになれば、と思っていると教えてくれました。

私は本当に驚きました。私は今まで刑務所というものは、罰を受けるためのものだと思っていたからです。けれど、刑務所の本来の目的は、単に罰を受けさせるものではなかったのです。毎日規則正しい生活を送ることで自分の罪と向き合い、反省をする事も大きな目的ですが、刑務所内でさまざまな技術を学び、再び社会の一員として生活してゆけるための訓練をするという一面も持っていたのです。この出来事は、私の中の認識が覆った瞬間でした。

多くの人々は、犯罪を犯した人は罰を受けることが当然で、服役した人にはその後の人生など存在しないかのように思い、彼らの今後を想像すらしないかも知れません。けれど、犯罪を犯した人にも、刑期を終えた後、私達と同じく社会の一員として生きていく権利があります。社会に復帰した彼らが安定して暮らしてゆき、再び犯罪を犯すことなく生きてゆけるようになることが、罰をうけさせることよりももっと重要なことなのです。

本当の犯罪のない世の中になるためにはどうすればいいのでしょうか。もちろん一人一人の人間が犯罪を犯さないようにすることが最も大切なことですが、社会復帰を果たした彼らと共存してゆくことができるように、私達の認識を変えていくことも必要であると思います。反省し、罪を償った人が、孤立することもなく生活してゆける社会こそが、私達が目指すべき社会の姿だと思います。


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