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稲葉町で茅葺き屋根のふき替え

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2016年6月2日掲載

「茅葺き(かやぶき)屋根」と言えば、岐阜県の白川郷や京都府の美山町を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。茅葺き屋根の家が並ぶ風景は、どこか懐かしく温かみを感じるものです。

そんな、日本の原風景とも言える茅葺き屋根を残すお宅が、岸和田市内にも数軒あります。

そのうちのひとつ、稲葉町の森さん宅で屋根のふき替え工事が行われるとお聞きし、取材に伺いました。

30年間雨風を防いできた屋根

30年間雨風を防いできた屋根

森さん宅で屋根のふき替えが行われるのは、実に30年ぶりとのこと。九州から取り寄せられたという茅は、屋根全体で10トン弱にもなります。

作業をまつ茅

作業をまつ茅

最近では、茅葺き屋根のふき替えができる職人の数も減ってきているようで、今回は京都府の美山町から来られている職人さんが数週間かけて作業にあたっていました。

ふき替え作業

茅葺き屋根は断熱性や通気性に優れ、夏涼しいのが特徴です。取材に伺ったこの日は最高気温が29度にも上る汗ばむ陽気でしたが、家の中はとても涼しくひんやりとしていました。

職人のおひとりは、「茅葺きの屋根は、全て土に還るものだけでできています。これは昔から引き継がれてきた、自然と共存する生き方で、本当の意味でのエコだと思います」と話していました。

30年もの間、屋根として雨風を防いできた古い茅も、今回のふき替えで使えるものは再利用し、屋根に使えないものは、家主の森さんが肥料として近所の方などにお配りしたそうです。茅は肥料としてかなり優れているそうですので、職人さんの言葉どおり正にエコですね。

ふき替え作業

今回のふき替えについて森さんは、「何代も受け継いだものをやめる訳にいかないという思いで、また今回ふき替えすることを決めました。なくしてしまうのは簡単だが、大切なものとして、やはりこれは残していきたい」と話していました。

ふき替え作業が完了した屋根

海から山まで、いろんな魅力を持つ岸和田。このまちが持つ魅力の幅広さを、改めて感じることのできた今回の取材でした。


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