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【PICK UP】岸和田の注目アクティビティ
だんじりや城のイメージが強い岸和田市ですが、ハイカーに人気の山や、大阪屈指の海釣りポイント、本格的なBMXコースなど、アクティブに過ごせるスポットも充実しています。自然の魅力を体感し、より深められる自然資料館とあわせてご紹介します。
和泉葛城山でハイキング
写真:国指定天然記念物のブナ林。遊歩道が設けられていてハイキング初心者でも安心
和泉葛城山は、大阪府と和歌山県の県境に横たわる和泉山脈の中心的な存在にあたる、標高858メートルの山です。山頂付近に広がるブナ林は、本来標高の低い山で群生するのは珍しく、本州の南限圏にも近いことから、国の天然記念物に指定されています。山頂までは車で行くことができますが、いくつかの登山道が設けられているためハイキングも楽します。おすすめコースは、南海本線岸和田駅からバスで約50分の牛滝山バス停を起点とする「地蔵さん登山道」です。
写真:展望台からの眺め。天気がよければ関西空港に離着陸する飛行機を眺められることも
地蔵さん登山道の最初のみどころは、紅葉の名所としても有名な「牛滝山 大威徳寺」。室町時代の建立で重要文化財に指定されている多宝塔や大小さまざまな滝は必見です。境内を抜けると、杉やブナに囲まれた本格的な登山道に入ります。途中車道を歩くので注意が必要ですが、一丁ごとに立つお地蔵様に挨拶しながら森林浴が楽しめます。約2時間30分歩くと山頂に到着。展望台からは大阪湾を一望でき、爽快な気分になれます。
和泉葛城山(いずみかつらぎさん)
住所:岸和田市大沢町(地蔵さん登山道)
料金・時間・定休日:散策自由
駐車場:大威徳寺周辺に有料駐車場あり
岸和田一文字で釣り
写真:広々と釣りが楽しめる波止場の様子。大物が釣れることもある!?
岸和田一文字とは、大阪湾の南部、阪南港の沖にその名の通り一文字に築かれた波止場のこと。大阪中心部からアクセスしやすく、釣れる魚種も豊富なことから、大阪屈指の人気を誇る釣場として知られています。冬から春は20cm越えのメバル、秋は高級魚として扱われるタチウオ、クリスマスごろには30cm台のカレイなど、季節によって大物が釣れることが多く、四季を問わず釣り愛好家や家族連れで賑わっています。
写真:毎日多くの人を波止場まで運ぶ岸和田一文字渡船。トイレも完備しているのが嬉しい
岸和田一文字の波止場は沖一文字、旧一文字、中波止の3カ所があり、いずれも上陸するためには「岸和田一文字渡船」に乗船する必要があります。忠岡漁港にある乗り場の券売機で乗船券を購入し、乗船名簿に記入したら受付完了。乗船の際はライフジャケットの着用が義務付けられていますが、無料で貸し出してくれるので安心です。
岸和田一文字渡船(きしわだいちもんじとせん)
電話:080-8939-9535
住所:泉北郡忠岡町新浜1-8-11
料金・時間:岸和田一文字渡船のHP参照または要問合せ
定休日:火曜
駐車場:要問合せ
サイクルピア岸和田でBMX
写真:サイクルピア岸和田内に備えられた1周約310メートルのBMXコース
Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)の略であるBMXは、2020年の東京オリンピックの競技にも選ばれた自転車競技の一種です。スピードを競うBMXレースと、ジャンプや技を競うBMXフリースタイルに分かれています。そんなBMXの魅力に気軽にふれられるのが、岸和田競輪場に隣接し、BMXの公式レースや練習場として活用されている「サイクルピア岸和田 BMXコース」です。
写真:月に数回、小学生や高校生たちの練習風景を見学できる。実際のレースさながらの走りは迫力満点
こちらの施設では未来のチャンピオンを目指す子どもたちが日々練習しています。2018・2019年には2年連続でアジアチャンピオンも輩出しました。一般利用者にも開放されており、前日までにスポーツ安全保険に加入すれば誰でもチャレンジOK。自転車はもちろんヘルメットなども無料レンタルできるので、動きやすい服装で行けば気軽に体験できるのも魅力の一つです。クラブハウスにはシャワールームやカフェ、サイクルショップも備わっています。
サイクルピア岸和田 BMXコース(サイクルピアきしわだ ビーエムエックスコース)
電話:072-457-7770
住所:岸和田市春木若松町22-38
料金:施設利用無料(コース利用の場合はスポーツ安全保険高校生以上1985円、中学生以下1585円への加入が必要。手数料含む)※コース走行は満5歳以上から
時間:BMXコース15〜19時(走行は18時45分まで ※土・日曜、祝日は10〜19時)、カフェ9〜17時(ランチは~14時まで)、ショップ9〜19時
定休日:火曜
駐車場:岸和田競輪場第4駐車場を利用(無料)
コラム:岸和田の自然にもっとふれたいなら
写真:巨大なナウマンゾウの模型は圧巻の迫力。海中で生息していたモササウルスの模型にも注目
自然に恵まれハイキングや釣りなど多彩なアクティビティが楽しめる岸和田市。その魅力をさらに深めることができるのが、岸和田を中心とする大阪南部・泉州地域の自然に関する資料を展示する「きしわだ自然資料館」です。建物は3階建てで、1階には岸和田周辺の生き物を飼育する水槽コーナーや、特別展を開催するスペース、ショップなどがあります。2階では泉州地方でも生息していたと思われるナウマンゾウの骨格模型などを展示しています。
写真:トラやライオン、ホッキョクグマまで多くの剥製が並ぶ様子は一見の価値あり
なかでも注目なのは、100体以上の動物の剥製が展示された3階。その迫力は圧巻で、テレビや雑誌など多くのメディアにも取り上げられています。これらの剥製は、市内にあった東洋剥製博物館が閉鎖する際に、館長を務めた蕎原文吉氏から岸和田市に寄贈されたもの。なかにはワシントン条約締結前に集められた珍しい動物の剥製も含まれており、国際的な野生生物の保護や環境保全についても学べる施設となっています。
きしわだ自然資料館(きしわだしぜんしりょうかん)
電話:072-423-8100
住所:岸和田市堺町6-5
料金:入館大人200円、中学生以下無料 ※特別展開催期間は大人400円
時間:10〜17時(最終入館16時)
定休日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、毎月月末(土・日曜、祝日、12月28日は開館)、敬老の日の前日と前々日、12月29日〜1月3日、展示替期間
駐車場:7台(無料)
※掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、おでかけの際は事前に各施設へご確認ください。