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意見書を可決

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2010年2月15日掲載

次の意見書を、国会や内閣総理大臣、関係各大臣に提出しました。

 早急なヒブワクチンの定期予防接種化を求める意見書
 ヒブ(Hib=ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)は、乳幼児の細菌性髄膜炎の原因にもなる細菌である。細菌性髄膜炎は抗菌薬による治療にもかかわらず、約5パーセントが死亡し、後遺症が残る可能性があると言われている。国内では、細菌性髄膜炎の発症者の3人に2人はヒブが原因で発症しており、日本外来小児科学会によると5歳までの子どもでは、全国で少なくとも年間600人以上にのぼるとのことである。
 近年では、ヒブの抗菌薬に対する耐性化が急速に進んでおり、ヒブ感染症が更に難治化する傾向にある。また、ヒブは飛まつ感染により伝播することから、乳幼児からの保育など集団生活の機会の増加により、子どもたちがヒブに感染する危険性は更に高くなると予想されている。ヒブは、ワクチン接種により効果的に予防することが可能であり、ワクチンを定期予防接種化した国々では発症率が大幅に減少している。世界保健機関も1998年にヒブワクチンの定期接種を勧告し、現在では既に数多くの国で接種されている。
 我が国においては、ヒブワクチンが2007年1月に承認されたが、任意接種のため患者の費用負担が大きく、ヒブワクチンの接種にはいまだ高い壁がある。
 よって、本市議会は、国及び政府に対し、速やかにヒブによる細菌性髄膜炎を予防接種法による定期予防接種の対象とされている一類疾病に位置付け、早急に定期予防接種化することを強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出する。 

平成21年12月24日                   
                                                          岸和田市議会


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