岸和田市市制施行100周年記念誌
岸和田市100年のあゆみ 1922-202268-71ページ

市制施行から現在に至るまで、その100年のおもな歴史を写真と年表で振り返ります。

岸和田市誕生 まちづくりのはじまり
大正11年(1922)~昭和20年(1945)

大正11年(1922)に岸和田市が誕生。その後、大正から昭和にかけて、議会制度の確立、基本的な公的施設や道路、鉄道・バス路線などの整備が進められ、市政の基盤が作られました。しかし、昭和20年(1945)には岸和田市も空襲に遭い、沿岸部などが被災しました。

大正12年(1923)に開催された市制記念博覧会の様子
大正時代完成当時の岸和田市公会堂
昭和17年(1942)頃の春木競馬場
昭和16年(1941)から昭和28年(1953)に使用された市役所庁舎
西暦 和暦 岸和田市のおもなできごと 社会のおもなできごと
1922 大正11年 11月

■ 岸和田町が町制を廃し市制を施行。
市制施行は全国で87番目、府内では大阪市、
堺市に次いで3番目。人口3万673人、
世帯数6816世帯。面積4,232㎢。

未成年者飲酒禁止法公布
1923 大正12年 1月

■ 第1回目の岸和田市会議員選挙を実施。岸和田市最初の市会開催

関東大震災
4月

■ 旧城内三の丸にて市制記念博覧会開催。

4月

❖ 舟木二三二が市長就任(初代・2代)。

1924 大正13年 5月

■ 岸和田市章を定める。

阪神甲子園球場が起工
9月

■ 岸和田市公会堂完成。

1927 昭和2年 1月

■ 第2回市議会議員選挙(関西最初の普通選挙)。

金融恐慌
8月

■ 春木競馬場建設(翌年、競馬初開催)。

1928 昭和3年 7月 ■ 南海鉄道が和泉自動車株式会社を買収し、南海バスを運行。 第16回衆議院総選挙で初の普通選挙を実施
1930 昭和5年 5月

❖ 井阪豊光が市長就任(3・4代)。

■ 岸和田駅前昭和大通り開通。

昭和恐慌
6月

■ 阪和電鉄天王寺・東和歌山間開通(現 JR阪和線)。
久米田駅・土生郷駅(現 東岸和田駅)開業。

8月

■ 岸和田城本丸・二の丸跡などを千亀利公園として整備。

1933 昭和8年 7月

❖ 川崎正一が市長就任(5代)。

日本が国際連盟脱退
1934 昭和9年 9月

■ 室戸台風により岸和田市内でも、1495戸の家屋と6095人が被災。

室戸台風
1937 昭和12年 10月

❖ 竹崎米吉が市長就任(6代)。

盧溝橋事件
1938 昭和13年 3月

■ 土生郷村を岸和田市に編入。

国家総動員法公布
1940 昭和15年 4月

❖ 寺田利吉が市長就任(7代)。

日独伊三国同盟
6月

■ 東葛城村・有真香村を岸和田市に編入。

1941 昭和16年 3月

■ 市役所庁舎を国道16号(左記)建設のため取り壊し、市役所は岸城町の旧泉南郡役所跡に移る。

真珠湾攻撃
8月

■ 国道16号(のちの国道26号、現 府道204号堺阪南線)開通。

1942 昭和17年 4月

■ 岸和田市、春木町、山直町、南掃守村が対等合併し、岸和田市に。

関門鉄道トンネル開業
6月

❖ 寺田甚吉が市長就任(8代)。

1943 昭和18年 9月

❖ 福本太郎が市長就任(9代・13~15代)。

学徒出陣

終戦復興から第二次産業の発展へ
昭和21年(1946)~昭和47年(1972)

戦後、まちも徐々に復興を遂げ、昭和39年(1964)には東京オリンピックの聖火が岸和田市を通過。人口が増加し、子育て制度も見直され始めます。高度成長期を迎え、臨海工業地帯の造成など第二次産業の分野が大幅に発展。昭和47年(1972)には市制施行50周年を迎えました。

昭和25年(1950)、岸和田競輪場が完成。第1回岸和田市営競輪が開催される
昭和28年(1953)に3日間にわたり開催された「第1回港まつり」の様子。花火大会や巡視船での体験航海などさまざまなイベントが行われた
画像右側が昭和29年(1954)に開庁した市役所庁舎(現 旧館)。左側は昭和46年(1971)に完成した新館
昭和29年(1954)、岸和田城天守閣を市立図書館として再建。画像は建設中の様子
昭和39年(1964)、上町付近を通過する東京五輪の聖火リレー。沿道に多くの人たちが詰めかけた
昭和47年(1972)12月、NHK『ふるさとの歌まつり』公開収録。岸和田だんじり祭が紹介され、全国的に有名に
西暦 和暦 岸和田市のおもなできごと 社会のおもなできごと
1946 昭和21年 5月

❖ 小島朝一が市長就任(10代)。

日本国憲法公布
南海道大地震
9月

■ 戦争で昭和18年を最後に中止されていた岸和田祭が復活。

1947 昭和22年 4月

❖ 毛利一郎が市長就任(11・12代)

教育基本法・学校教育法交布
地方自治法公布/日本国憲法施行
1948 昭和23年 2月

■ 岸和田商工会議所設立。

警察法・消防組織法施行
児童福祉法施行
3月

■ 大阪府岸和田消防署を解消し岸和田市消防本部(署)誕生。

4月

■ 山滝村を岸和田市に編入合併。

11月

■ 岸和田市教育委員会発足。

1949 昭和24年 6月

■ 広報紙「きしわだの友」発刊。

湯川秀樹が日本人初のノーベル賞受賞(物理学賞)
1950 昭和25年 2月

■ 岸和田競輪場完成。
第1回岸和田市営競輪開催。

ジェーン台風
1951 昭和26年 2月

■ 岸和田市墓苑完成。

サンフランシスコ平和条約締結
1953 昭和28年 8月

■ 第1回港まつり開催。

NHKテレビ本放送開始
12月

■ 岸和田城本丸に八陣の庭(重森三玲設計)が完成。

1954 昭和29年 11月

■ 新岸和田市庁舎(現 市役所旧館)開庁。

■ 岸和田城天守閣、市立図書館として再建。

日本初の缶ジュース発売
1956 昭和31年 5月

■ 岸和田市が財政再建団体となる(昭和38年財政再建完了)。

通天閣が再建
1961 昭和36年 2月

■ 臨海工業用地造成工事着工。

第二室戸台風
8月

■ 岸和田市立病院が市立岸和田市民病院と改称。

12月

❖ 中澤米太郎が市長就任(16~18代)。

1964 昭和39年 7月

■ 岸和田駅前通商店街にアーケード設置。

東海道新幹線開業
東京オリンピック・国際身体障害者スポーツ大会開催
9月

■ 岸和田市内で東京オリンピック聖火リレー。

1966 昭和41年 8月

■ 臨海工業用地造成事業竣工。

ビートルズ来日
9月

■ 岸和田市貝塚市清掃施設組合設立。

11月

■ 木材コンビナート完成。

1967 昭和42年 7月

■ 阪南港開港。

公害対策基本法公布
11月

■ 泉州卸商業団地協同組合設立。

1968 昭和43年 10月

■ 市制施行45周年を記念し、公募で市の木がクスノキに決定。

日本で郵便番号導入
1971 昭和46年 2月

■ 市役所新館完成。

NHK総合テレビで全番組カラー化
8月

■ 岸和田市立斎場開場。

1972 昭和47年 11月

■ 市制施行50周年。

札幌冬季オリンピック開催
沖縄返還
12月

■ 岸和田市民会館でNHK『ふるさとの歌まつり』公開収録。

加速する交通インフラ整備とだんじり&文化の発信
昭和48年(1973)~平成9年(1997)

第二阪和国道全線開通、阪和自動車道岸和田和泉・阪南間開通、岸和田サービスエリア開業、阪神高速湾岸線全線開通など、道路交通網が急速に発展。観光客誘致も視野に入れたさまざまなイベントも開催され、資料館などの施設が充実していきます。

昭和48年(1973)頃の泉州卸商業団地と国鉄東岸和田駅
昭和54年(1979)開通当時の国道26号
昭和4年(1929)に建築され、平成元年(1989)に取り壊された南海岸和田駅の2代目駅舎
平成5年(1993)、だんじりの歴史を学べる岸和田だんじり会館が開館
西暦 和暦 岸和田市のおもなできごと 社会のおもなできごと
1973 昭和48年 3月

■ 泉州卸商業団地竣工。

第一次オイルショック
12月

❖ 原 曻が市長就任(19~26代)。

1974 昭和49年 3月

■ 春木競馬場廃止。

プロ野球・長嶋茂雄が現役引退
4月

■ 緑と太陽の丘開園。

1975 昭和50年 5月

■ 岸和田市立図書館(本館)オープン。

沖縄海洋博覧会開催
1978 昭和53年 5月

■ 岸和田市中央公園で第1回市民フェスティバル開催。

成田空港開港
1979 昭和54年 9月

■ 第二阪和国道(国道26号)市内全線が開通。

インベーダーゲーム大流行
1981 昭和56年 3月

■ 牛滝地区と塔原町に上水道給水開始、市内給水率100%となる。

神戸でポートピア’81開催
1982 昭和57年 10月

■ 市役所別館完成。

ホテルニュージャパン火災
11月

■ 市制施行60周年。
市民憲章制定、市の花にバラを選定。

1983 昭和58年 3月

■ 第55回選抜高校野球に泉州(現 近畿大学泉州)高校出場。

東京ディズニーランド開業
1984 昭和59年 5月

■ マドカホール(岸和田市立文化会館)開館。

グリコ・森永事件
1987 昭和62年 7月

■ 第三セクター方式で株式会社テレビ岸和田設立。

国鉄が分割民営化(JRに)
1988 昭和63年 4月

■ 岸和田城築城400年祭開催。市内58台のだんじりがパレード。

バブル景気の絶頂期
9月

■ 第1回濱田青陵賞授賞式実施(第1回受賞者 東野治之さん)。

1989 平成元年 4月

■ 南海岸和田駅舎(昭和4年建築)取り壊し。

平成へ改元/消費税スタート
1990 平成2年 3月

■ 阪和自動車道岸和田和泉・阪南間開通。
岸和田サービスエリア開業。

大阪花博開催
3月

■ 市内全域でごみの分別収集実施。

1991 平成3年 2月

■ 泉州・千亀利マラソン開催。

バブル経済崩壊が表面化
6月

■ 蜻蛉池(とんぼいけ)公園開園。

1992 平成4年 9月

■ 岸和田城改修工事竣工。

東海道新幹線「のぞみ」運転開始
11月

■ 市制施行70周年。

1993 平成5年 9月

■ 岸和田だんじり会館開館。

サッカーJリーグ開幕
1994 平成6年 2月

■ 泉州国際市民マラソン(現 KIX泉州国際マラソン)第1回大会開催。

関西国際空港開港
4月

■ 阪神高速湾岸線全線開通。

12月

■ 流木町でキシワダワニの化石発見。

1995 平成7年 6月

■ きしわだ自然資料館開館。

阪神・淡路大震災
1996 平成8年 3月

■ 南海岸和田駅周辺連続立体交差事業完了。

O157集団感染多発
5月

■ 市立岸和田市民病院、額原町に移転・開院。

11月

■ 岸和田市総合体育館開館。

1997 平成9年 9月

■ 岸和田市公式ホームページ開設。

大阪ドーム完成
10月

■ 第52回国民体育大会(なみはや国体)剣道競技開催。

時代の流れとともに暮らしやすく安全なまちへ
平成10年(1998)~令和4年(2022)

人口20万人を超え、市政の健全運営やよりよいまちづくりのための政策が多数策定されました。阪神・淡路大震災、東日本大震災、新型コロナ流行などを受け、災害対策や医療体制が強化され、環境問題への取組みも推進。そして令和4年(2022)11月、岸和田市は市制施行100周年を迎えました。

平成12年(2000)より運行を開始した地域巡回ローズバスは現在も市民の足に
平成18年(2006)、貝塚市と共同運営の岸和田市貝塚市クリーンセンターが開業
平成23年(2011)、岸和田競輪場にサイクルピア岸和田BMXコース・クラブハウスを新設
平成27年(2015)、久米田池が世界かんがい施設遺産に登録される。周遊歩道は市民の憩いの場に
岸和田市の名誉市民・市民栄誉賞受賞者の一覧
西暦 和暦 岸和田市のおもなできごと 社会のおもなできごと
1998 平成10年 4月

■ 岸和田市立保健センター開業。

長野冬季オリンピック・パラリンピック開催
8月

■ 人口が20万人を超える。

2000 平成12年 6月

■ 地域巡回ローズバス運行開始。

介護保険制度開始
2001 平成13年 6月

■ 岸和田市立公民館・中央地区公民館開館。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン開業
2002 平成14年 4月

■ 浪切ホール開館。

日韓サッカーワールドカップ開催
7月

■ 一般家庭ごみの一部と粗大ごみ収集を有料化。

11月

■ 市制施行80周年。

2005 平成17年 8月

■ 岸和田市自治基本条例施行。

愛知万博開催
12月

❖ 野口 聖が市長就任(27・28代)。

2006 平成18年 11月

■ 岸和田市貝塚市クリーンセンター開業。

神戸空港開港
2008 平成20年 3月

■ 地震ハザードマップ、洪水・土砂災害ハザードマップ作成。

リーマン・ショック
6月

■ 岸和田市ふるさと寄附制度始まる。

2009 平成21年 11月

■ 上松町に消防庁舎新築移転、本部業務開始。

裁判員制度施行
2010 平成22年 9月

■ 第1回岸和田ブランド認定。

小惑星探査機はやぶさが地球に帰還
2011 平成23年 4月

■ 愛彩ランド開業(同年10月に道の駅に)。

東日本大震災
地上波テレビが地上デジタル放送へ完全移行
4月

■ 岸和田競輪場にサイクルピア岸和田BMXコース・クラブハウスを新設、BMX事業を開始。

10月

■ 岸和田市ゆかりの小篠綾子さんをモデルとしたNHK連続テレビ小説『カーネーション』放映開始。

2012 平成24年 5月

■ 岸和田市二の丸広場観光交流センター開館。

東京スカイツリーオープン
11月

■ 市制施行90周年。

2013 平成25年 12月

❖ 信貴芳則が市長就任(29・30代)。

富士山、世界文化遺産登録
2015 平成27年 10月

■ 水面面積が大阪府最大のため池久米田池が“世界かんがい施設遺産”に登録される。

マイナンバー法施行
2016 平成28年 9月

■ 市立中学校の全校生徒を対象に中学校給食開始。

熊本地震
2017 平成29年 7月

■ 岸和田市立新福祉総合センター開館。

プレミアムフライデー初実施
2018 平成30年 2月

❖ 永野耕平が市長就任(31・32代)。

大阪北部地震/西日本豪雨
2020 令和2年 9・10月

■ 新型コロナウイルス感染症流行を受け、だんじり曳行を自粛。

みさき公園閉園
新型コロナウイルス感染症流行
2021 令和3年 2月

■ 岸和田市忠岡町消防指令センター運用を開始。

東京2020オリンピック・パラリンピック開催
2022 令和4年 11月

■ 市制施行100周年を迎える。

成年年齢が18歳に引下げ