岸和田市市制施行100周年記念誌
未来へのバトン64-65ページ

未来の岸和田に残すべき岸和田ブランド

「岸和田らしさ」「品質」など、厳しい基準をクリアした品々が認定される「岸和田ブランド」。食品や加工品、農産物や工芸品など、多彩なラインナップに岸和田の自慢が詰まっています。

農業や水産業をはじめ、繊維や木材関連の製造業など、幅広い産業が発達し、技術水準も高く評価されている岸和田市。そのなかで生まれた物産のうち、一定の基準をクリアしたすばらしい品々が「岸和田ブランド」として認定されています。
〝岸和田らしさ〞を備えた商品を発掘・開発することで、活力あふれるまちづくりに繋げるほか、商品の情報発信や販売促進によって、岸和田市の魅力を全国にアピール! 岸和田ブランドには、そんな可能性が詰まっています。

「岸和田ブランド」の認定基準とは

下記の3つのコア・コンセプトに加え、「岸和田らしさ」「技術力」「独自性・地域性」「品質」「供給力・将来性」という5つの認定要件のうち4つ以上を満たす品々が、厳正な審査を経て岸和田ブランドに認定される(市内事業者であることなど認定対象であることが必要)。令和4年(2022)7月現在の認定品は、24事業者・25品目。
岸和田ブランドのロゴとコアコンセプトの説明画像

食品・加工品・酒

だんぢり屋製菓株式会社
だんぢりまんじゅう(餡・クリーム)

岸和田で75年以上愛される和洋菓子店の名物といえば、だんじりを模したまんじゅう。その再現度は、地元のだんじり好きも納得の繊細さです。素材は上質なものにこだわり、生地には岸和田・大北養鶏場で生まれた濃厚な味わいの卵・夢想丸を使用。専用マシンが風味高く焼き上げたふんわり生地の中には、北海道・十勝産小豆を使ったやさしい甘さの自家製こし餡やカスタードがたっぷり入っています。見事な見た目と味わいに思わず笑顔がこぼれる、岸和田に根ざした銘菓です。

だんぢりまんじゅうの画像

開発秘話

「子どもの頃から見ているだんじりを精巧に再現するため、納得する型ができるまで半年間失敗を繰り返しました。型が込み入っているので、型の職人が音を上げそうになったことも。よい素材しか使わない生地の味も評判です」
だんぢり屋製菓株式会社 土井康司さん

まだある!岸和田ブランドの食品・加工品・酒

  • 菓子「だんぢり」の画像
  • 菓子「玉時雨」の画像
  • 菓子「梅花むらさめ」の画像
  • 「登録銘菓 八陣の庭」の画像
  • 「Hana塩昆布(バラ・カーネーション)」の画像
  • 水なすぬか漬「泉州久米田漬」の画像
  • 「水なす漬(ぬか漬)A級品」の画像
  • 「しらすちりめん(太白)」の画像
  • 「米糀赤味噌・特上白味噌」の画像
  • 「彩誉人参ドレッシング」の画像
  • 「彩誉飲料(彩誉人参ジュース、彩誉美酵酢ブレンド)」の画像
  • 「純米大吟醸三輪福 米の華」の画像

農産物

グリーンフィールド株式会社
クイーンオニオン

甘くフルーティーで生で味わうのがおいしいタマネギ・クイーンオニオン。日照時間が長く、きれいな水が湧く、タマネギ栽培に適した阿間河滝町の山間部で育てられています。粘り気のある土で、最低限の水を与える農法で、タマネギの持つ生命力を最大に引き出すよう栽培。水分が多く滑らかでコクのある風味をぜひ味わって。

クイーンオニオンの画像

開発秘話

「本業は青果店ですが、作物を生産するところから手掛けたいと、農家の方の力を借りながら開発しました。栽培はもちろん収穫後の熟成から出荷準備まで、全工程を市内で行う100%岸和田産です」
グリーンフィールド株式会社 宇多万里子さん

まだある!岸和田ブランドの農産物

  • 「泉州水なす(A品に限る)」の画像
  • 「包近の桃(化粧深箱に限る)」の画像

工芸品等

株式会社大下工務店
地車用車輪「組駒」

だんじりの動きの要である駒。かつて主流だった松の原木で作る無垢駒ではなく、松の間伐材で作ったパーツを複雑に組み合わせた組駒を創り上げたのが、だんじり制作を手掛ける大下工務店です。接着剤はほぼ使わずに緻密に組み上げるため、密着率が高く均質で、耐水性にもすぐれた駒になるのだそう。だんじりの構造を知り尽くし、高度な技術を持つだんじり大工だからこそ生み出せた組駒は、今やだんじりにおける重要な存在に。岸和田の祭文化を支える組駒に注目してみてください。

組駒の画像

開発秘話

「樹齢100年以上の立派で良質な松の原木は、手に入れることが難しくなっており、短い松の間伐材を生かせないかと試行錯誤しました。生産性が安定するので、低価格でハイクオリティな組駒を提供できるのが強みです」
株式会社大下工務店 大下孝治さん

株式会社マハール
ピュアウォーマー

シルクやオーガニックコットンなどを織り上げた、肌にやさしくフィットするアーム・レッグ・ネック・ボディウォーマー「ピュアウォーマー」は、マハール自慢の品。昭和59年(1984)にいち早く自然素材に着目し、独自の編立技術を確立したそう。風合いと心地よさは抜群で、敏感肌や冷え性などの悩みにも寄り添うウォーマーは一度使うとファンになる人多数。繊維のまち・岸和田で、人と自然にやさしい健康的な品を生み出していくマハールから今後も目が離せません。

ピュアウォーマーの画像

開発秘話

「素材は、オーガニックの証明書付きなどの確かなもののみを採用。大量生産品にはなかった上質な素材に着目し、作り上げました。昭和時代の機械を改造し、手間をかけながら少しずつ丁寧に織り上げています」
株式会社マハール 木岡真一さん

まだある!岸和田ブランドの工芸品等

  • 「大阪泉州桐箪笥(田中家具製作所)」の画像
  • 「大阪泉州桐箪笥(大阪泉州桐箪笥組合)」の画像
  • 「泉州留河桐製米びつ」の画像
  • 「ステンレスアウターケーブル(自転車用)」の画像
  • 「MARENCOのキルティング製アウター」の画像
  • 「泉州マスク」の画像
  • 「岸和田型バッチ(股引)」の画像