岸和田市市制施行100周年記念誌
みんなでつくるまち岸和田
地域の特色を生かした魅力あるまち52ページ

未来を見据えた新しいまちづくり

地域の人々が主体となって自然と活力があふれるまちへ [ゆめみヶ丘岸和田]

 岸和田市の丘陵地区では、都市・農・自然が一体となった「ゆめみヶ丘岸和田」のまちづくりが進んでいます。約160ヘクタールの土地を住宅や商店、農地、工場などのエリアに分け、住宅地区には市内初の景観協定に基づき建築された住宅が建ち並び、市内外から多くの人が移住しています。居住者や企業、農家などで構成される「ゆめみヶ丘岸和田まちづくり協議会」が中心となって、収穫体験や茶畑づくりといった、農業と身近にふれあえる体験などが催されたりするなど、関わる誰もがキープレイヤーとなって、持続可能な新しいまちづくりを行っています。

ゆめみヶ丘岸和田の画像
周辺の農地での収穫体験の様子や地元の小学生と行っている茶畑づくりの様子の画像
住宅地区は電柱・電線のない環境を実現

「まちを自分たちでよりよくしたい」という思いで協議会の活動に参加しています。子どもたちが愛着を持ってくれるようなまちにしていきたいですね。
岸の丘町会長・まちづくり協議会居住者部会長/井阪太一さん

井坂さんの画像

岸和田らしい景観を次代へ残すために

守るだけではなく育てて繋げる活動を [本町のまちづくりを考える会]

 岸和田城の西側に位置する本町地区は、紀州街道沿道に数多くの歴史的建築物が並び、城下町の趣を残しています。「本町のまちづくりを考える会」はこの歴史的なまちなみの保全と魅力あるまちづくりを目的に、平成6年(1994)に設立されました。本町住民が主体となり、トタンやブロック塀を板塀で覆う「板塀プロジェクト」や「案内板プロジェクト」といった手作りの活動に取り組み、周囲の景観に合わせた建物の修繕を行っています。また、4月に開催し多くの出店が軒を連ねる「紀州街道にぎわい市」などのイベントを通して、まちの賑わいも創出しています。

まちなみ自体が貴重な文化遺産でもある本町地区の様子や会員による板塀プロジェクトの工事の様子の画像
本町での9月祭礼の様子や、平成9年(1997)から開催されている紀州街道にぎわい市の様子の画像

会員約80名が一丸となって、住民が誇りと愛着を持てるまちづくりを行い、訪れる人にも感動を与えるようなまちの魅力を発信していきます!
代表/𠮷野保次さん

𠮷野さんの画像