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定期監査の結果（平成28年4月分 消防本部・建設部）
第1 監査対象部課等
消防本部（総務課、予防課、警備課、消防署）
建設部（建設管理課、高架事業・道路整備課、建築住宅課、水とみどり課）
第2 監査の実施期間
平成28年4月15日から平成28年4月27日まで
第3 監査の方法
監査対象部課等における財務に関する事務（収入事務・支出事務・契約事務・補助金交付事務・財産管理事務等）が、法令等に従い適正に執行されるとともに、公正で合理的かつ効率的な事務運営を行っているかどうかに留意し、関係帳簿、書類の抽出調査、実査及び監査調書に基づく質問等により行った。
第4 監査対象年度
平成27年度執行分（平成27年4月1日から平成28年3月31日まで）。ただし、必要に応じて平成26年度を含む。
第5 監査の結果
各部の事務事業の執行は、おおむね適正に処理されているものと認められたが、一部、指摘事項又は注意を要する事項が認められた。
指摘事項については、是正・改善の必要があるため、適切な措置を講じられたい。なお、措置を講じたときは、遅滞なく通知されたい。また、各課において指摘された事項については、部内においても確認し、再び誤りが生じないよう適切な事務処理に努めるとともに、注意を要する事項についても、部課内の管理点検体制を確認し、今後の事務執行に十分留意されたい。
1 消防本部
消防許可手数料等の収入事務、岸和田市消防署仮設岸城分署賃貸借契約等の契約事務、行政財産の目的外使用許可等の財産管理事務等について、関係書類等により調査した結果、次のとおりである。
(1) 指摘事項
ア 危険物取扱施設の設置等についての許可手数料は、岸和田市消防関係事務手数料条例を適用することとなっているが、条例の適用を誤ったため、過大に徴収したものがあった。
イ 取得価格5,000円以上の備品については、備品台帳に記載しなければならないが、記載のないものが複数あった。
(2) その他部内における注意を要する事項
ア 手数料等徴収した現金の取扱いには十分注意されたい。
イ 契約書の内容において記載誤り等が認められた。契約の際には、内容等を十分に確認し、誤り等がないように注意されたい。
ウ 調定や支払業務では期限等に注意し、誤りや遅延等がないよう留意されたい。
2 建設部
(1) 建設管理課
道路占用料等の収入事務、自転車等駐車場用地等草刈業務委託契約等の契約事務、市営自転車等駐車場の指定管理業務等について、関係書類等により調査した結果、次のとおりである。
ア 指摘事項
放置禁止区域内に放置された自転車等は、保管場所に移動し、移動等の告示をした後、6箇月が経過したものは売却処分されているが、撤去自転車売却処分金の調定がなされていなかった。
(2) 高架事業・道路整備課
鉄道高架化事業用地使用料等の収入事務、岡山町17号線道路改良工事契約等の契約事務、阪和線東岸和田駅立体交差建設等推進事業助成金の補助金交付事務等について、関係書類等により調査した結果、おおむね適正に処理されているものと認められた。
(3) 建築住宅課
市営住宅使用料等の収入事務、岸和田市立新福祉総合センター新築工事契約等の契約事務、岸和田市三世代同居近居住宅支援補助金の交付事務等について、関係書類等により調査した結果、次のとおりである。
ア 指摘事項
(ア)随時の費用に係る資金前渡については、目的完了後10日以内に精算しなければならないが、精算が遅延していた。
(イ)市営住宅敷地使用料については、岸和田市道路占用料条例を準用しているが、端数処理をせずに算定していたため、算定額に誤りがあった。
(4) 水とみどり課
墓苑使用料等の収入事務、準用河川轟川護岸改修工事契約等の契約事務、地域墓地造成等補助金等の補助金交付事務、中央公園、都市公園及び児童遊園の指定管理業務等について、関係書類等により調査した結果、次のとおりである。
ア 指摘事項
公園敷地使用料については、岸和田市都市公園条例に使用料が規定されているが、1年に満たない期間について月割り計算をしていなかったため、算定額に誤りがあった。
(5) その他部内における注意を要する事項
ア 切手等の有価証券については、受払簿を整備し、取扱い・保管には特に注意されたい。
イ 岸和田市暴力団排除条例の理念が契約項目に反映されていない契約が見受けられた。また、契約書の内容において記載誤り等が認められた。契約の際には、内容等を十分に確認し、誤り等がないように注意されたい。
ウ 補助金等の執行については、引き続き助成効果の検証を行い、適宜補助要件の見直し等を検討されたい。
エ 調定の時期等に注意し、誤りや遅延等がないよう留意されたい。
オ 時間外勤務命令については、十分に確認を行い、誤り等がないよう注意されたい。
