いきいき学びのプラン(41号) 全ページ

印刷用ページを表示する 2010年12月1日掲載

 1面 

シリーズ 「人が咲く。」

今回ご紹介するのは、前 茂宏さんです。学校事務職員としての仕事を持ちながらも、中学校への音楽指導だけでなく、自らも公民館などで活動をされています。

音楽活動家 前 茂宏(まえ しげひろ)さん

現在、市立公民館(堺町)では下記団体にて活動中
・Kishiwada Blaskapelles(キシワダ ブラスカペルズ)<吹奏楽クラブ>
・スウィング・アイドル<軽音楽クラブ>
・Cantabile(カンタービレ)<自主学習グループ>人に音楽をもっと身近に感じてもらえるよう、伝える方法を模索中

※Kishiwada Blaskapelles(キシワダ ブラスカペルズ)は、平成22年11月3日『文化の日祝典』文化部門で、地域文化の振興に尽力した功績が認められ、表彰されました
 

 きっかけ

私が音楽に興味を持つようになったのは、幼少の頃。自分より少し年上の従兄弟がピアノを弾いているのを見て、母親に「自分もやりたい」と駄々をこね、エレクトーンを習い始めました。毎日の練習や週一回先生のもとへ通うのが楽しく、高校に進学するまでの計十年以上続けました。 

運命の出会い

中学に進学した頃、私の音楽人生を変える運命の出会いがありました。それは吹奏楽部顧問の先生との出会いでした。先生は熱血漢で厳しく、練習は大変きつかったです。しかし、楽器を演奏する楽しさと、みんなでひとつのものをつくり上げる喜びを知りました。この先生と出会わなければ、今の私は音楽に携わっていなかったと思います。

変化

高校時代の吹奏楽部では、私の音楽に対する姿勢に変化がありました。
それまでの私は、みんなで演奏する楽しさは知りつつも、周りとうまく協力できていませんでした。自分の技術を向上させることに必死だったのです。
しかし、顧問の先生の指導方針により、徐々に意識が変わり始めました。
まず、周りに気を配りながら演奏するようになったこと。
次に、指揮者を任せられ、全員の性格や気持ちを考えた上で、的確な指示を出せるようになったこと。
そして、副部長に抜擢され、人を育てていくことが大切だと強く感じるようになったこと。
高校時代にとても貴重な経験ができたと感じています。

現在

大学は音楽系に進まなかったのですが、現在も仕事の傍ら音楽活動を続けています。
府内中学校や公民館クラブでの指導、音楽を広く知ってもらうための自主学習活動などです。
嬉しかったのは、昨年、指導先の中学校が、吹奏楽コンクール大阪大会で予選を通過し本選へ進んだこと。
喜びを感じるのは、演奏を聴いた方が喜んでくれる時。
演奏の技術だけでは人の心に届きません。技術ではなく気持ちが大切なんです。そのため、指導を受けている人達は、このことを感じながら演奏して欲しい。そうすればきっと聴く人の心に届くはず。

今後

今後求めるものは、市の芸術文化の向上です。私も力を入れていきますが、若い人たちにも進出していって欲しいと思います。
夢は、教育現場で仕事をすること。そして、生徒に音楽の大切さを伝えていきたいです。
器用だったら、今の道に進んでいなかったはず。不器用だったから、今まで地道に粘り強くやって来れた。だからこそ、今の自分があると思っています。
音楽指導先の中学校が大阪大会へ出場した時の様子 指揮中の前さん

 

 コラム「文章を綴る楽しさ悦びが人をつなぐ」

仲間と共に文章を書き続けて27年になる。
グループでは合評形式で、それぞれの作品をまな板に乗せ、率直な感想や意見を出して論評し文章が裸にされる。それはあくまでも作品に対して忌憚(きたん)のない意見を交わし合うものであり、決して人格を傷つけ合うものではない。しかし当初は慣れなくてプライドを傷つけられた思いでショックを隠せなかったものだ。そんな時、視野が広く深い知識に富んだ講師の助言や、仲間たちの優しさにより、場の雰囲気が和らぎ、そのつど書き続ける勇気を奮い立てさせられてきた。
書くという行為は自分を表現することでもあるが、お互いの作品から表現方法のテクニックを習得するほか、様々な社会や文化を考える機会になり、人間性や生き方にまで触れ、強い仲間意識が生まれた。四半世紀を超えて毎月作品を書き、合評に臨むことは、そんなに生易しいことではない。絆が深まるにつれ、書くことの楽しさや喜びが生まれ、充実感を得た人が人を引き寄せ継続を促して来たようだ。これがグループ学習の素晴らしさだろう。
学習後、喫茶店で講師を囲み飲む一杯のコーヒーは緊張をほぐし格別の味がする。  

2面、3面

学びのプラン紙芝居「私がやること できること」

「誰もが住みよいと思えるまち」にするためには、お互いが理解しあい、支えあい、協力しあいながら共に育ちあうことが大切です。『いっしょにね!!』は、障がい児も健常児もそして大人たちも生き生きと過ごせることを目標に活動しています。
今回はそんな『いっしょにね!!』の活動を紙芝居形式でご紹介します。
それでは、はじまり はじまり。

紙芝居 合計6枚のうち1枚目     

ある日、岸和田市内の小学校で、出前紙芝居が行われました。
でも、普通の紙芝居とはちょっと様子が違います。話をしに来てくれたのは、自分たちの親と年齢の変わらない、少し緊張気味のお母さんたちです。紙芝居の内容も昔話やおとぎ話ではありませ
ん。目の前にいるお母さんたち手作りの実体験を基にしたハンディを持つ子どもたちのお話です。 

岸和田市内の小学校で、出前紙芝居が行われている様子                                                
  

紙芝居 合計6枚のうち2枚目

紙芝居が始まると、子どもたちは自然と話に引き込まれていきます。知っていること、初めて聞くこと、改めて確認すること・・・。
普段の生活の中にも、高齢であることや障がいの有無などにかかわらず、すべての人が快適に利用できるようにと工夫されたものがあること、いろんな人の立場で物事を考えていくことの大切さを学びます。
出前紙芝居は障がいを正しく理解してほしい、障がいのある子もない子もみんなが笑顔で過ごせるように、そんな思いが詰まった『いっしょにね!!』の活動のひとつなのです。

『いっしょにね!!』による、学校での出前紙学習の代表作。手書き紙芝居「わたしのいもうと」     『いっしょにね!!』の皆さんによる手書き紙芝居「わたしのいもうと」の一部

 

紙芝居 合計6枚のうち3枚目

そんな活動に至るまでには、生まれたわが子のハンディを知り、育てていく上でたくさんの不安と葛藤がありました。
「この子の親と堂々と言えるのか?」
「どんな育て方をしたらいいのか?」
「この子はどこまで成長できるのか?」
支援の情報は乏しく、まるで暗いトンネルの中。

 「まるで暗いトンネルの中を歩いているようだ」と感じている親を表す絵

紙芝居 合計6枚のうち4枚目

「とにかく、この子を育てなければ!」
一筋の光が見えたのは、見守り支えてくれる家族、友人、近所の人とのつながりがあったからでした。
そして、「助けて!」と言える環境づくりが必要だという思いが集まって、ハンディを持つ子と持たない子と大人たちの出会いの会として1995年(平成7年)、『いっしょにね!!』が立ち上がったのです。

          見守り支えてくれる家族、友人、近所の人を表す絵1995年(平成7年)、自主学習グループ『いっしょにね!!』が立ち上がる車椅子に乗っている男の子の絵

紙芝居 合計6枚のうち5枚目

『いっしょにね!!』では、共に学び、考え、思いやりの気持ちを育みながらたくさんの経験をしています。
みんな同じ命。障がいを正しく理解し、それを個性として受け止め、命の尊さ、人とのつながりの大切さを感じてほしい。未来を担う子どもたちにひとりでも多く届くようにと願いながら、『いっしょにね!!』は日々活動しています。

岸和田市内の小学校で、出前紙芝居が行われている様子

紙芝居 合計6枚のうち6枚目

一時は外出するのを躊躇(ちゅうちょ)していたメンバーも、今では「みんなに会うのが楽しみ」と話します。
まずは一歩踏み出し、自らの意思で視野を広げる努力をすることが大切なのです。ひとりひとりが、愛情をかけ、互いのことを思いやり、つながることで解決できる様々な問題があるのではないでしょうか。

おさそい

『いっしょにね!!』の仲間になって、一緒に楽しみませんか?
 ・会費 1家族年間  1,000円 
 ・問い合わせ 岸和田市立公民館 072-423-9615
※活動内容、活動場所、活動日時は以下になります。
 ・クッキング
    場所:久米田青少年会館 毎月第4土曜 10時~12時
 ・遊びの会
    場所:サン・アビリティーズ 毎月第2土曜 10時~12時
 ・大人の学習会・講演会・映画会など
    場所:サン・アビリティーズ 毎月1回程度 10時~11時半
 ・出前紙芝居
    小学校や公民館など、要望があればどこへでも出前します

 

まずは知ってもらうこと

『いっしょにね!!』による学校での出前学習のレパートリーは、代表作である″わたしのいもうと〞の手書き紙芝居のほか、身の回りにある障がいを持った人のためのサインを児童に問いかけるクイズや、自作のパネルシアターによる劇など、趣向を凝らしたものです。それは自分たちの実体験に基づいています。
「この子のために自分は何をしてあげたらいいのだろう?と考えたとき、やっぱり子どもが生活していきやすい環境を作ることかなぁと思いました。そのためには自分自身が地域で障がいについて知らせていくことが大切だと考えました」
「実際に関わりを持った子どもたちは、自分たちが工夫をしてあげたり、待ってあげたり、助けてあげたら、障がいがあっても一緒に勉強運動、遊ぶことができるんだと分かってくれました」
そうしていくうち、グループの中だけではなく、外へ行って、もっと多くの子どもたちに障がいを持つ子どもたちのことも分かってもらいたいという思いが強くなり、出前学習を始めることになりました。
「人前で話したり、演技をしたり、慣れないことはあるけれど、子どもたちの反応を見ているとすごく楽しいし、やりがいがあります」
「障がいを知ることで、【怖い】とか【何やろう】という偏見や誤解が無くなり、理解してもらえたことで、親が思いもしなかった嬉しいことが起こっています。例えば、たくさんの同級生が家に遊びに来てくれるようになったり、リコーダー笛を教えてくれ笛を吹けるようになったり、一緒に外で遊ぶようになったり」
『いっしょにね!!』には障がいを持っていない子どもや親も一緒に活動しています。その子どもたちは障がいを持った同級生をサポートしたり、また学校生活の様子を伝えてくれたりする中で、思いやりの気持ちを育んでいます。

つながることで変わること

『いっしょにね!!』の活動から、つながることの大切さやもたらすものが見えました。同じ悩み・不安を持つ人やそれをサポートする人が出会い、お互いを支え合い、励まし合い、助け合っていることが活動の核になっていると言ます。
活動に参加する子どもたちは、様々な個性に触れ、障がいの有無に関係なく、ありのままを受け入れ、相手の立場に立って物事を考えたり、想像したり、相手の気持ちをくみ取ったする人権意識を自然と身につけています。親も子どもたちの反応に喜びや楽しみ、やりがいを感じています。それは人と関わることで生まれるものです。そして、たくさんの人と接することで親の自分育ちにもつながっています。子どもたちがつながる環境になるためには、親自身がつながることが必要だということを『いっしょにね!!』の皆さんが教えてくれました。
『いっしょにね!!』のメンバーと同じ悩みや不安を持っていても、様々な理由で一歩足を踏み出すことに躊躇(ちゅうちょ)している親もたくさんいると思います。また子育ての不安、子どもの虐待、孤立して孤独死する高齢者など、想像もしなかった問題が身近で起こっています。
私たちの生活は便利になり、周りの人と接しなくても完結できるようになってきています。それは人と接する煩わしさをできる限り取り除いてきた結果のように感じます。便利な生活と引き換えに失われていく大切なことが、『いっしょにね!!』の活動には詰まっていました。



4面

旭地区公民館リニューアル

東岸和田市民センターがJR東岸和田駅東地区の再開発ビル「リハーブ」内の3~5階に11月1日(月曜日)に移転オープンしました。
旭地区公民館は、東岸和田市民センターの1つの機能で、市民がつどい・まなび・まじわるコミュニティ活動の拠点として多くの方が利用しています。
また、証明書の交付などをするサービスセンター、本を楽しめる図書館の機能も担っています。
JR東岸和田駅の目前で利便性も良く、仕事帰りや学校帰りの方も利用しやすくなっています。
「しかけ」( 講座などの事業)と「もの」(部屋や設備などの施設)、そして「ひと」が、たて・よこ・ななめの関係になることが公民館の魅力です。
社会や生活をより良くするための「しかけ」、使いやすく、市民に愛される「もの」、笑顔や活気であふれる「ひと」。これから新たな公民館の歴史が始まることでしょう。

 様々な「しかけ」の中から今回は家庭教育学級を紹介します。

のび・のび・のび家庭教育学級が誕生!

「のび・のび・のび」と学び・つどい・笑える場。子育て中の「?」を楽しく学び、語り合い、分かち合う学級を目指しています。一緒に『子育て・自分育て』を始めましょう。

のび・のび・のび家庭教育学級のみなさん

家庭教育学級では、月に1~2回、公民館や青少年会館等で、家庭にまつわる様々な課題の中から自ら学習したいことを見つけ、共に考えていく学習活動をしています。
今年4月、「のび・のび・のび家庭教育学級」が誕生しました。前年度、プレ家庭教育学級として発足したこの学級は、今年度に入り確実に成長しています。みなさんも一緒に学習しませんか。

 対象

  未就学児を持つ保護者(1歳半未満要相談)
  年間を通して参加できる方/妊娠中休養・産後復帰も大歓迎!!
  (自主学習・自主運営・自主保育スタイル)運営費:年間1,000円  

学習日

  毎月2回(第1・第3木曜/10~12時)  

 「のび・のび・のび家庭教育学級」についてのお問い合わせ

  旭地区公民館(東岸和田市民センター内)
  電 話  072-428-6711
  Fax    072-428-0711
  メールアドレス  higasikisi@city.kishiwada.osaka.jp

 

部屋や設備などの工夫       

保育室兼多目的室は公民館利用者の声を反映して、子どもや子育て中の親が使いやすいように、床はフローリング、棚の角を丸くしたりするなど工夫をしています。

保育室兼多目的室の中の様子

実習室は、車椅子の方でも利用できるように配慮されています。

実習室の様子。車椅子の方でも利用できるように調理台が工夫されています。
 

 

成人式の開催 

みんなでお祝いしましょう!
・日時
 平成23年1月10日(月・祝)
 午前11時から正午(10時半受付開始)
・会場
 総合体育館(西之内町)
・対象者
 平成2年4月2日から平成3年4月1日生まれの方

※手話通訳あります。ご希望の方は当日受付までお越しください。

 

平成22年度いきいき市民のつどいの開催

 テーマ:「地域に絆をつくる生涯学習」
 日時:平成23年1月22日(土曜日)
      午後1時30分から4時
 会場:産業会館(別所町)

 参加無料。保育(1歳半~就学前児童及び障害児)や要約筆記・手話通訳もあります。

内容
第1部 学習活動発表
・外国人のための日本語サロン(岸和田市国際親善協会)
・リビング ほしがおか(星ヶ丘町町会)

第2部 分科会:テーマに分かれての語り合い
・テーマ1「絆はかけがえのないもの」(外国人のための日本語サロン)
・テーマ2「つどい、交わり、伝えるよろこび」(リビング ほしがおか)
 分科会には学習活動発表者の方々も参加します。