いきいき学びのプラン(44号) 1面
シリーズ 「人が咲く。」
「むかしむかしあるところに…」で始まる昔話といえば「桃太郎」?「かぐや姫」? 今回ご紹介する「おじかくらぶ」は、「むかしむかしこの岸和田でな…」と岸和田の歴史を題材に、おとなも十分楽しめる「昔のはなし」の人形劇クラブです。
おじかくらぶのみなさん
(左から、雪本(ゆきもと)さん、高宮(たかみや)さん、杉山(すぎやま)さん、田中(たなか)さん、井之坂(いのさか)さん)
くらぶ 誕生
私たちメンバーは、当初市立青年の家を拠点とする「あすなろ家庭教育学級」に在籍し、子育てや自分育てについて学んでいました。ある時、泉州の語り部である先生の学習会があり、子どもたちと一緒に昔話を作り演じるという学習をしました。その時、泉州地方に伝わる昔話がこんなに面白く、また演じることがこんなに楽しいものだということを知りました。
自分たちが住むこの町の歴史をより深く知り、学んだ歴史や昔話を地域に住む子どもたちに伝えることで町をもっと好きになってほしい。「ふるさと岸和田」を大切に思う気持ちを育てたいという思いから、平成20年4月「おじかくらぶ」は誕生しました。
本日の演題「たこじぞう」の出演者(?)たち
なまえの由来
市制70周年記念として出版された「岸和田のむかし話」の中に「葛城仙人」というお話があります。これは、仙人を志し厳しい修行を積んでいるのに、いまだ念力が使えない若者「おじか」のお話です。行き倒れているところを助けられ、親切にしてもらった岸和田村の人々が渇水にあえいでいるのを見て、何とかして村を救いたいと命懸けで念じたところ、念願の念力が備わり、雨を降らせ、村を救うことができました。
一人ひとりの力は小さいけれど、仲間たちと協力すれば願いは必ずかなえられる。
そんな思いを込めて「おじかくらぶ」と名付けました。
作品づくり
当時の人々の感情、言葉や立場を感じ、歴史の裏側の意味を汲み取って作品を作り上げていくことを心掛けています。
学習を重ねるたびに登場人物に対する思いも変化してくるので、同じ演目、同じセリフでもその時々で人形の動きが微妙に変わります。毎回変更を重ねるので、ひとつとして同じ作品はありません。
大芝小学校にて、人形劇本番中
目標
私たちにとって「おじかくらぶ」とは、大昔の人々の声を聞き、その時代へと旅をさせてくれる場です。子どもたちだけではなく大人にも私たちの劇を見てもらい、親子で実際に物語の舞台になった場所へ足を運び、その時代へタイムスリップしたくなる、そんな人形劇を目指しています。
劇を心待ちにし、キラキラの笑顔で一生懸命に見ていた子どもたち。この子たちのためにいつまでも続けてほしいものです。
コラム 悩みバロメーター
幼少期、学生時代から悩むということはあまりありませんでした。特に答えの出にくいことで悩んでもしょうがないような気がしていました。
仕事をしだしてからも同じで、病院で命に関わる患者さんを診るお医者さんでもないし、その日暮らしの仕事ばかりしていました。
3年ぐらい経った頃、仕事の様々な場面で「どうしようかな?」と真剣に悩んでいる自分にふと気がつきました。そして悩んだら悩んだ分だけ過程や結果が変わってきました。
仕事をする中で様々な考えや価値観、想いを持って貢献している人たちと関わることができたことが大きな要因でした。
皆さんに共通していたのは「自分ひとりが良くなっても本当の幸せではない」ということでした。その考えに感化され、それまで自分の目の前にあることを他人事として捉えていたため悩むこともなかったのであって、悩むということは自分事として考えることができている証拠だと考えるようになりました。
最近仕事に慣れてきたのかまたまた悩みが少なくなったような気がします。自分の真剣さを測る悩みのバロメーターは低いままです。
