いきいき学びのプラン(41号) 1面
シリーズ 「人が咲く。」
今回ご紹介するのは、前 茂宏さんです。学校事務職員としての仕事を持ちながらも、中学校への音楽指導だけでなく、自らも公民館などで活動をされています。
現在、市立公民館(堺町)では下記団体にて活動中
・Kishiwada Blaskapelles(キシワダ ブラスカペルズ)<吹奏楽クラブ>
・スウィング・アイドル<軽音楽クラブ>
・Cantabile(カンタービレ)<自主学習グループ>人に音楽をもっと身近に感じてもらえるよう、伝える方法を模索中
※Kishiwada Blaskapelles(キシワダ ブラスカペルズ)は、平成22年11月3日『文化の日祝典』文化部門で、地域文化の振興に尽力した功績が認められ、表彰されました
きっかけ
私が音楽に興味を持つようになったのは、幼少の頃。自分より少し年上の従兄弟がピアノを弾いているのを見て、母親に「自分もやりたい」と駄々をこね、エレクトーンを習い始めました。毎日の練習や週一回先生のもとへ通うのが楽しく、高校に進学するまでの計十年以上続けました。
運命の出会い
中学に進学した頃、私の音楽人生を変える運命の出会いがありました。それは吹奏楽部顧問の先生との出会いでした。先生は熱血漢で厳しく、練習は大変きつかったです。しかし、楽器を演奏する楽しさと、みんなでひとつのものをつくり上げる喜びを知りました。この先生と出会わなければ、今の私は音楽に携わっていなかったと思います。
変化
高校時代の吹奏楽部では、私の音楽に対する姿勢に変化がありました。
それまでの私は、みんなで演奏する楽しさは知りつつも、周りとうまく協力できていませんでした。自分の技術を向上させることに必死だったのです。
しかし、顧問の先生の指導方針により、徐々に意識が変わり始めました。
まず、周りに気を配りながら演奏するようになったこと。
次に、指揮者を任せられ、全員の性格や気持ちを考えた上で、的確な指示を出せるようになったこと。
そして、副部長に抜擢され、人を育てていくことが大切だと強く感じるようになったこと。
高校時代にとても貴重な経験ができたと感じています。
現在
大学は音楽系に進まなかったのですが、現在も仕事の傍ら音楽活動を続けています。
府内中学校や公民館クラブでの指導、音楽を広く知ってもらうための自主学習活動などです。
嬉しかったのは、昨年、指導先の中学校が、吹奏楽コンクール大阪大会で予選を通過し本選へ進んだこと。
喜びを感じるのは、演奏を聴いた方が喜んでくれる時。
演奏の技術だけでは人の心に届きません。技術ではなく気持ちが大切なんです。そのため、指導を受けている人達は、このことを感じながら演奏して欲しい。そうすればきっと聴く人の心に届くはず。
今後
今後求めるものは、市の芸術文化の向上です。私も力を入れていきますが、若い人たちにも進出していって欲しいと思います。
夢は、教育現場で仕事をすること。そして、生徒に音楽の大切さを伝えていきたいです。
器用だったら、今の道に進んでいなかったはず。不器用だったから、今まで地道に粘り強くやって来れた。だからこそ、今の自分があると思っています。
コラム「文章を綴る楽しさ悦びが人をつなぐ」
仲間と共に文章を書き続けて27年になる。グループでは合評形式で、それぞれの作品をまな板に乗せ、率直な感想や意見を出して論評し文章が裸にされる。それはあくまでも作品に対して忌憚(きたん)のない意見を交わし合うものであり、決して人格を傷つけ合うものではない。しかし当初は慣れなくてプライドを傷つけられた思いでショックを隠せなかったものだ。そんな時、視野が広く深い知識に富んだ講師の助言や、仲間たちの優しさにより、場の雰囲気が和らぎ、そのつど書き続ける勇気を奮い立てさせられてきた。
書くという行為は自分を表現することでもあるが、お互いの作品から表現方法のテクニックを習得するほか、様々な社会や文化を考える機会になり、人間性や生き方にまで触れ、強い仲間意識が生まれた。四半世紀を超えて毎月作品を書き、合評に臨むことは、そんなに生易しいことではない。絆が深まるにつれ、書くことの楽しさや喜びが生まれ、充実感を得た人が人を引き寄せ継続を促して来たようだ。これがグループ学習の素晴らしさだろう。
学習後、喫茶店で講師を囲み飲む一杯のコーヒーは緊張をほぐし格別の味がする。
