いきいき学びのプラン(40号) 1面

印刷用ページを表示する 2010年9月1日掲載

シリーズ 「人が咲く。」

  みなさんは、地域の情報を調べる際、市のホームページの他に、『岸ぶら』というサイトをご覧になったことはありませんか。
 岸和田の良さ「伝統、人情、ふれあい」を、あらためて地元に、そして日本全国に発信するためにできた、岸和田市観光振興協会公式サイト『岸ぶら』編集長の渡邉隆さんをご紹介します。

岸ぶら編集長 渡邉 隆(わたなべ たかし)さん

 大阪市出身および在住の渡邉隆さん。
『よそもの』の渡邉さんが、なぜ生まれ故郷でなく、岸和田のまちづくりに関わることになったのでしょうか。

 昔から、野外で遊ぶのが大好きで、自然や生物の解説ができるインストラクターの必要性や、まちづくりに対する彼らの可能性を感じていました。
 そこで、14年前に設立した会社では、アウトドアから始め、観光や学びまで広げて、インストラクターの活躍の場を拡大してきました。
 例えば、小学生を対象に、自転車の乗り方を教え、まちで体験させ、社会への適応力を身につけてもらう自転車総合学習などです。

 岸和田との出会い

 岸和田との関わりは、平成19年に「観光振興計画」の策定に参加したのがきっかけです。完成後、まずは広く情報を発信することになりました。それが『岸ぶら』です。
 私は『よそもの(市外居住者)』なので、当初は「迫力あるだんじり祭りが盛んな町だから、みんな気が荒くて怖そう」という固定観念がありました。
 しかし、取材のため、岸和田に何度も足を運ぶうちに、そのイメージはすっかりなくなりました。
 人は優しく気さくだとわかりました。きょろきょろしながら歩いていると、岸和田の人の多くは、初対面にも関わらず、市内のことについて色々と説明してくれました。
 人と話し、ふれあうことで、人情や習慣などが魅力的だということに気づきました。
 だんじりは、情緒あふれる笛の音色、上品な夜間の灯入れ曳行など、知れば知るほど、歴史や伝統の雅を感じ、どんどん岸和田を好きになりました。

使命感

 『岸ぶら』は、平成20年12月に配信を開始し、現在2年目です。市内のリアルタイムな情報を伝えたい、という思いから※ブログ形式にしました。
 市内の伝統や文化、歴史を『岸ぶら』で伝え、残していきたい。それは、『よそもの』である自分のひとつの役割だと感じています。 
 そして、これからも市民のみなさんと一緒に岸和田の『ええもん』を探求し、学び、伝えていきたいと思っています。
 また、今後、観光にも役立つようにしていきたいです。
 気をつけているのは、地域に肩入れしないこと。『よそもの』の視点を忘れないよう、どこかに客観性を持ち続けることを心掛けています。
※『ブログ』とは?
 個人や数人のグループで運営され、日々更新される日記的なウェブサイトの総称。ウェブ上の記録を意味する「ウェブログ」の略。

期待と希望

 市内には、伝統や文化があふれています。しかし、残念なことに、市民がそれらに気づいていないことが多いと思います。
 市民のみなさんには、もっと岸和田をぶらぶら『岸ぶら』して歩いて、もっと岸和田を好きになって欲しいと思います。
「岸和田には、昔からこんなものがあり、それを裏付けるこんな歴史がある。すごいんだ!!」と言えるようになって欲しいです。
 その動機付けとしても『岸ぶら』が、みなさんのお役に立てると嬉しく思います。

お知らせ

岸和田城周辺まち歩き周遊キャンペーン
『まつり前 岸和田城下町』  平成22年9月17日(金曜日)まで開催

9月祭礼へ向けて、活気づいた町並み・・・「伝統、人情、ふれあい」という岸和田の魅力を、誰もが実感しやすいこの時期。
あらためて、わが町の『ええもん』を再発見するため、商店街やお城周辺をぶらぶら歩いてみませんか?
イベント
 ・日替わりガイドウォーク
 ・むかし・いま つぶやき写真展「なつかしの城下町」
 ・岸和田城企画展「新収資料展 市民から寄せられた文化財」ほか
お問い合わせ先: 岸和田市観光振興協会(Tel436‐0914)

 コラム「脳梗塞患者の立場から」

思いもよらず、一夜のうちにこうなってしまった。
2007年2月17日の夜のことである。
あれ、おかしいなとしばらく思っているうちに、何もわからなくなってしまった。ちょうどウィンドウズ・ヴィスタが売り出されたばかりで、評価のため1台購入したものを使い、腹をたてていた。私はこのときも忙しくて、家人はみんな眠っているが誰も気がつかない。朝まで私の異変に誰も気がつかない。
三日ほど眠り続けてやっと目が覚めたが、ほとんど喋れない。左右の感覚もおかしい。この感覚はある部分は代替できるが、できない部分も多い。人の名前も新しくはなかなか覚えられない。新しく参加した人とわかるが固有名詞はなかなか覚えられない。でも別にかまわない。新しくやるべきことは少ないけれど人がまだやっていないことで周りの人を救えないだろうかと思う。
この体験があってから、腹を立てないようになった。今の状況ではしかたがないし、何も進まない。もっと前向きに考えることに力を使いたい。
人のつながりやネットワークの大きな力も実感した。公民館で広がった人の輪や私の居場所の存在は、私にがんばる力を与えてもらえるとあらためて感じている。