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水道水質よくある質問と答え

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2021年12月15日掲載

Q. 赤い水や濁った水が出る。

A. 

 給水管や継ぎ手などの一部に鉄製の材料が使われているときなどに起こります。鉄は腐食されやすく、水中でも徐々に錆びます。このような現象は給水管や継ぎ手が古いほどこの傾向が見られ、水の使い始めに赤い水や濁りとなって出ます。1~2分でおさまる場合はほぼ給水管に原因があると考えられます。ご近所でも同様に赤い水や濁った水が出ている場合は水道管の布設工事や水道管の破裂事故による場合もあります。

 応急的な対策としては、使い始めの水を飲み水以外に使ってから飲み水に使われることをお勧めします。恒久的な対策としては、十分調査の上、給水管の交換を検討しなければならない場合があります。

 安全性については、鉄は人体にとって1日に10~12mg(成人)必要とされる成分です。万一鉄による赤水を少量あやまって飲んでしまったとしても、鉄分は人体への吸収率が低く、大部分は排出されてしまいますので、特に心配はありません。水質基準は0.3mg/リットル以下となっていますが、これは0.3mg/リットル以上になると水が赤く着色して見えることから決められた値であり、人体への影響から決められた値ではありません。

赤水
 
 
 

Q. 白い水が出る。

A.

 白い水が出る原因のひとつは、空気による場合です。コップなどに水を入れたときに下から透明になり白い濁りがなくなる場合がそうです。この原因は蛇口から水道水を勢いよく出すと、蛇口の上部から空気を吸い込み細かな泡となり白く見えることがあります。安全性については、空気によるものですから心配ありません。

 数秒後には徐々に下のほうから透明になってきます。

 冬季に給湯器からお湯を出すと白く見えるのは、低い水温の水道水を給湯器で急に加熱すると、温度差により気泡が発生します。

白水
 
 

Q. 浴槽・洗面台などの一部が青くなる。

A.

 湯沸器や給湯器、一部の給水管に銅管が使用されています。また、給水器具の一部に銅合金を材料として使われています。その銅管等から溶け出した銅イオンは、石鹸や湯垢に含まれる脂肪酸と反応し、水に溶けない青色の物質(銅石鹸)を作ります。これが浴槽やタオルなどを青く染める原因です。銅管の内部が新しいほど銅が溶けやすく、水を長期間通すことによって酸化銅の皮膜が形成され、ほとんど溶け出さなくなります。通常、数週間から数ヶ月で皮膜が形成されます。

 水質基準は1.0mg/リットル以下となっていますが、これは水の味が悪くなったりタオルなどを青くすることから決められた値であり、健康面から決められた値ではありません。これまで、このような現象を生じた給湯器などを通ったお湯の水質検査を多数調査してきましたが、いずれの場合も銅の水質基準を超えた事例はありませんでした。銅は人体に必要な成分の一つであり、成人では1日に食物などから2.5mg程度摂取しています。また、銅は鉄と同様、欠乏すると貧血を起こしやすくなるといわれています。

青色_銅
 
 

Q. アルミニウム製のヤカンやなべの内側が黒くなる。

A.

 アルミニウム製品は、通常アルマイト加工が施されていますが、この皮膜がはがれたり、傷がついた状態で水道水をいれ90℃ 以上で加熱したときに、アルミニウム合金と水中に溶けている成分が反応し、腐食酸化物層が合金の表面にできるため黒くなります。(アルミの黒色化現象といいます。)黒色皮膜は無害で使用には差し支えありません。また、露出したアルミニウムは空気中および水中の酸素と反応し白い水酸化アルミニウムとなり斑点ができたり、水中に浮いたりすることがあります。水酸化アルミニウムは、医薬品等にも用いられているので顕著な毒性はありません。

 たわしやクレンザーでこすると皮膜がはがれたり、傷がつくため、柔らかいスポンジなどで洗ってください。また、繰り返し水を継ぎ足し煮沸したり空焚きもアルマイトの皮膜を傷つけるので注意して下さい。使用後は、水をよく切って乾燥することをお勧めします。

アルマイト加工とは

 アルミニウムの表面を保護し、耐食性や耐摩耗性を高める目的で人工的に約10μmの酸化アルミニウムの皮膜を作る表面処理を行うことを言います。

やかん_黒色
 
 

Q.黒色の異物が出る。

 

A.

 指で柔らかく押しつぶれる場合は、じゃ口部分のゴムパッキンやゴムパイプ等の劣化したものなどが水道水とともに流出したものと考えられます。対策としては劣化しているゴムパッキン等の交換が有効です。

 ゴムパッキンは、じゃ口やパイプに取り付けるものとして安全なものが使用されており、また、誤って水道水といっしょに飲みこんだとしても体内に吸収されず排泄されるため、健康上の心配はありません。

黒色異物
 

Q. 白色または緑白色の異物が出る。

A.

 流し台の下にはよくフレキシブルホースが使われています。フレキシブルホースの内面はゴムホースが使われており、長期間(約10年以上)使用していたり、お湯を頻繁に使用していると劣化し、水道水とともに白色片(白色異物)または緑白色片(緑白色異物)として流れ出てきます。

 左の写真のように異物が緑色になるのは、給湯配管から溶出した銅の影響によるものです。

白色異物
 

フレキシブルホース

フレキシブルホース画像
 

Q. 浴室のタイルやドア、便器の内側、洗面台などがピンク色になる。

A.

 水が溜まりやすく、常に湿りがちで、石鹸カス・湯垢などで汚れやすいところでは、空気中の細菌やカビが付着して繁殖しやすくなっています。これらの細菌やカビの中には、繁殖に伴って桃色・黄色・オレンジ色など、特定の色素を作るものがあるため条件によっては、薄桃色から鮮やかな桃色まで、さまざまな色になることがあります。水道水そのものが原因でこのような現象は起きません。

 対策としては、色のついた部分を洗剤等でよく洗ってください。水洗いだけでは見た目がきれいになっていても、細菌やカビの一部が生き残り、再び繁殖して同じ現象が起こることがあります。熱湯または市販の漂白剤で洗えば再繁殖を防ぐことができます。また、温度や湿度など条件が整えば繁殖するので、浴槽やトイレの換気をよくして、湿気を減らすとともに、日ごろの手入れをこまめに行うことをお勧めします。

ピンク色
 

Danjiri city kishiwada