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「岸和田市景観計画(素案)と岸和田市都市景観条例改正(素案)」に対する市民意見の要旨と、市の考え方

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年7月10日掲載

 岸和田市では、景観法に基づく景観計画の策定並びに岸和田市都市景観条例に景観計画の運用に必要な事項を盛り込むための改正を進めています。

 このたび、「岸和田市景観計画(素案)」と「岸和田市都市景観条例改正(素案)」について、市民の皆さんからのご要望、意見を募集しました。 本市では、お寄せいただいた素案についてのご意見の要旨をお伝えするとともに、市の考え方を掲載いたします。

意見公募の概要

意見公募について市広報を通じて告知

  • 平成21年4月1日(水曜日)から平成21年4月30日(木曜日)に市ホームページにて掲出
  • 都市計画課、広報公聴課情報公開コーナー、東岸和田・山直・春木の各市民センター、山滝支所にて閲覧用資料を設置

意見公募期間

平成21年4月1日(水曜日)から平成21年4月30日(木曜日)まで

意見提出方法

住所、氏名、連絡先と意見を記入し、直接持参または郵送、ファックス、電子メールにて都市計画課を窓口として回収、とりまとめ

岸和田市景観計画(素案)と岸和田市都市景観条例改正(素案)に対する意見公募のまとめ

◆意見提出件数:2名4件

◆意見要旨と市の考え方 

意見要旨

市の考え方

 岸和田市景観計画の特徴は面的景観形成を図る地区として「重点地区」と「景観配慮地区」を設定していることかと思います。
 「重点地区」については方針と行為の制限を定められ、景観形成の方向がうかがえます。「景観配慮地区」については行為の制限まで至らないですが、景観形成の方針を定めておられます。とりわけ非常に課題の多い沿道地区である国道26号沿道地区を景観配慮地区と位置づけられたことは意義が高いと考えます。国道沿道近くに居住するものは沿道に新設される大型商業集客施設の外壁の色彩等を通じて色彩制限に関心が高いです。新設時には十分な指導がされるのかと思いますが、既設の建物について、あるいは「景観配慮地区」の関係者等について趣旨説明、啓蒙等の働きかけを行うようなお考え、方針があるのでしょうか。

 周知啓発を行うことは、重要と考えています。
 広報紙や市ホームページの活用、大阪府などの関係団体と連携して、広く周知啓発する手法を検討していきます。
 また、現在、景観形成について、本町のまちづくりを考える会や岸和田駅東地区景観まちづくり協議会と協働で取組みを行っており、今後も各地区において、各地区の特性に応じた基準作り等を行う住民主体の取組みがございましたら、支援していきたいと考えています。

 まず、単純な質問として、岸和田市都市景観計画を岸和田市景観計画と改称されるのに、岸和田市都市景観条例の名称がそのままなのはなぜですか。 現在の岸和田市都市景観条例においても、自然の景観や田園風景等を含めた取組みを行ってきましたが、「都市景観」の場合、都市部での景観と捉えられることもあることや、「景観法」の趣旨に合わせ、岸和田市景観条例に名称を変更するものです。

本題
●これからの景観を考えていくにあたり、環境問題を切り離して提唱できない。
 岸和田市の良好な景観形成にあたり、都市ヒートアイランド対策や地球温暖化に対する取り組みを、景観形成に盛り込んでいく必要がある。
 都市における緑の保存や新たな緑の創出を景観形成とともに進めていくことが重要である。
 たとえば、国道26号線など幹線道路や鉄道の高架部分における、無機質なコンクリート壁や柱において、壁面緑化を行うことにより新たな緑のスペースが創出される。
 その結果として、

  1. 緑による自然物が形成する景観美ができ、視覚効果による安らぎが持たされる。
  2. 緑化により、車両等の騒音・振動が軽減され周辺地域に対し静かな空間が広がる。
  3. 壁体の年間および日中の温度差が小さくなり、温度差による収縮膨張による経年変化劣化を低減させ、壁体の寿命が永らえる。
  4. 緑化で壁体温度および周辺気温の上昇を抑制でき、周囲にクール風を送り都市部ヒートアイランド現象の緩和に効果的である。

 東京都産業労働局農林試験場「壁面緑化」調査結果として、コンクリート壁体と植生基盤を壁体に取り付けた場合との、壁面表面温度差が、9月10日15時00分時点で約10℃低い結果が得られた。
 市内、高架壁400平方メートルを緑化した場合、単純に二酸化炭素削減効果を電力換算すると、二酸化炭素排出削減量 約18.4t/年 電力換算節約料金約 756,000円/年削減できる。
 この、壁面緑化は、他の建築物にも設置でき、建築物の規模により適用することにより、一層の効果が現れる。また、緑化環境ビジネス(カーボンオフセット)のモデルと提唱できる。

 地球温暖化現象は、国を挙げての取組むべき重要な環境問題であることから、岸和田市におきましても、大阪府自然環境保全条例に基づき、一定規模以上の建築物に対し緑を確保し、景観的視点も加え、敷地内オープンスペース、駐車場、屋上等の緑化への配慮について、助言・指導しています。 道路などの公共施設においては、景観形成上重要な要素でありますので、平成8年度に、岸和田市公共建築物等デザインマニュアルを作成しています。また、大阪府におきましても大阪府公共事業景観形成指針を作成し、緑化による景観形成の推進やヒートアイランド現象の緩和を目指し、取組んでいるところです。
 今後もなお一層各施設管理者等と連携を図りながら環境に配慮した景観形成に努めてまいります。
●景観の視点を陸地ばかりでなく、海からの景観についても検証していく必要がある。
 海からの視界として、街並み、緑のエッジ、ランドマーク、緑のスカイラインと続く素晴らしい景観を、船上から楽しめる自然と共存している景観として守り整え、次世代につなげていく必要がある。
以上の点について、ご検証およびご検討願います。
 岸和田市では、阪南1区、2区といった埋立地もあることから、対岸や海からどう見えるのかなどについても、景観形成を図る上で、一つの視点であると認識しています。全域の基本方針として、「海から山までの調和のとれた景観形成を図る。」としています。今後も引続き、ご提案のあった点についても、考慮しながら、景観形成に努めてまいります。


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