「予防接種と子どもの健康2009年度版」に改訂がありました(平成21年7月改訂)

印刷用ページを表示する 2009年9月2日掲載

日本脳炎予防接種について

今回の主な改正概要

従来の日本脳炎ワクチンに加えて、乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンを、第1期(3歳~7歳6か月未満)の予防接種に使用するワクチンとして、位置づけました。

日本脳炎について

日本脳炎は、感染者のうち100~1,000人に1人が脳炎を発症します。脳炎のほか髄膜炎や夏かぜ様の症状で終わる人もいます。脳炎にかかった時の死亡率は約20~40%ですが、神経の後遺症を残す人が多くいます。

ワクチンの種類

・日本脳炎ワクチンは、日本脳炎ウイルスを感染させたマウス脳の中でウイルスを増殖させ、ホルマリンなどでウイルスを殺し(不活化)、精製したものです。
・乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは、ベロ細胞という細胞でウイルスを増殖させ、ホルマリンなどでウイルスを殺し(不活化)、精製したものです。

ワクチンの副反応

・日本脳炎ワクチン
「健康状況調査報告」による副反応としては、2日以内に37.5℃以上の発熱が約1.8%認められ、接種部位の発赤・腫脹(はれ)は約1.8%認められます。発疹も約0.3%みられ、圧痛もまれにみられます。また、日本脳炎ワクチン接種の70万~200万回に1回程度、極めてまれにADEM(急性散在性脳脊髄炎)が発生すると考えられています。厚生労働省では、日本脳炎ワクチンを接種した後の重症ADEM発生と、日本脳炎ワクチンの因果関係があるとの判断から、定期の予防接種として積極的勧奨は行わないよう、市区町村に対し勧告を行っています。
なお、日本脳炎の流行地域へ渡航するなど、日本脳炎に感染する恐れが高い場合には、「日本脳炎ワクチンについての説明書」などにより、これらの措置並びにこのワクチンの効果及び副反応を十分に理解し、予診票の同意欄に署名し、かつ「説明及び同意に関する確認書」に署名した上で定期の予防接種として接種を受けることは差し支えありません。
・乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン
ワクチン製造の初期段階で米国又は日本産ウシの血液由来成分、動物種及び原産国が明らかでない乳由来成分を使用していますが、薬事法に基づく承認の際に、理論的なリスク評価を行い一定の安全性を確保する目安に達していることが確認されているなどのことから、このワクチンによる伝達性海綿状脳症(TSE)伝播のリスクは極めて低いものと考えられていますが、そのリスクに関して製造販売業者が作成した説明文書の説明を理解して、予診票の同意欄に署名した上で、接種を受けることは差し支えありません。
しかし、ワクチンの供給予定量が定期接種対象者全員の必要量に満たないことや安全性の確認などにおける観点から、積極的に接種勧奨を行う段階には至っていないため、接種の積極的な勧奨はしておりません。
注):乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは、第1期(3歳~7歳6か月未満)の予防接種のみに使用できます。