報道発表 第24回濱田青陵賞受賞者は松井章氏に決定しました
概要
6月13日朝日新聞大阪本社で行われた濱田青陵賞運営協議会並びに選考委員会における第24回濱田青陵賞の受賞者は、慎重な審議の結果、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長の松井章(まついあきら)氏に決定しました。
授賞式式典は9月25日(日曜日)午後1時00分より岸和田市立文化会館(マドカホール)で開催予定です。
詳細
【岸和田市文化賞「濱田青陵賞」とは】
濱田青陵賞は、岸和田市にゆかりが深く、我が国考古学の先駆者として偉大な功績を残され、多くの後進を育成された濱田耕作(号青陵)博士没後50年にあたる1988年に、「岸和田市文化賞条例」に基づき、岸和田市と朝日新聞社とが創設しました。
博士の業績を称えるとともに、我が国考古学の振興に寄与する目的で、業績のあった新進の研究者や団体を広く選考し表彰するもので、今回で24回目を迎えます。

【受賞者プロフィール】
1.受賞者氏名 松井章(まついあきら)
2.経歴
- 1952年 大阪府生まれ(59歳)
- 1982年 東北大学大学院博士課程中退
- 同年 奈良国立文化財研究所(当時)採用
- 現在 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長
3.主な論著
- 『動物考古学』(京大出版会 2008)
- 『環境考古学への招待』(岩波書店 2005)
- 『環境考古学マニュアル』(同成社 2003)
- 『環境考古学 日本の美術』(至文堂 2001)
4.受賞理由 日本考古学における動物、環境考古学の確立と国際化
5.授賞式
- 日時 9月25日(日曜日)午後1時
- 場所 市立文化会館(マドカホール荒木町1丁目17-1)
※同日開催の記念シンポジウムの内容については未定です。
受賞理由
松井章氏は、東北大学において動物考古学を研究テーマとし、欧米に留学して、それまで日本では自然科学の研究者が主流を占めてきた環境考古学や動物考古学を、考古学の視座から研究することを学んだ。奈良文化財研究所に職を得てからは、文献史学、民俗学、人類学、動物学の関連諸分野との共同研究により、縄文時代から近現代にいたる日本人の動物利用の歴史を明らかにしてきた。どんな動物の骨かなどを判定する同定段階から、考古学的な多様なデータもとり込んで体系化したといえる。こうした業績を生かし、世界でも類を見ない日英併記の教科書として『動物考古学』を出版した。また国際学会の委員を長く務め、英文の論文、学会発表も多く、日本考古学の国際化に大きく寄与している。
