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風物百選 90 葛城山頂

印刷用ページを表示する 2009年3月3日掲載

葛城山頂の染色染色 尾上ツルエ

  畿内で石の宝殿と呼ばれる所は、寡聞で恐縮だが三つある。播磨生石の宝殿、六甲有馬の石の宝殿と、この葛城の宝殿。ともに五穀豊じょうをつかさどる竜王を祀る霊域で、史実に伝説に話題豊富である。
 さて、この葛城の石の宝殿は大変珍しく、紀州より遥拝(ようはい)する南面の竜王神社、泉州側より遥拝する北面の葛城神社、ともに背中を接してほほ笑ましく頂上に鎮座ましまし、東に天空高く一本杉、西に松、カシワを隔てて、「天然記念物指定」ぶなの原生林を配して悠然と五穀豊じょうを見守っている。
 ここは歴史が古く、飛鳥時代に修験道の祖、役の行者が修験道場葛城二十八宿の一つとして修行した地と伝えられ、また江戸享保年間、岸和田城主が雨ごいの霊験を体得され、八大竜王を祀り、葛城神社として建立。その後、山ろく五カ荘の総郷社として庶民信仰の的となり、今は文化財建造物に指定されている。なお表参道の塔原蕎原道は今も松、カシワ、杉の木に覆われ、こけむした参道を歩くと、まるで江戸時代がよみがえったような気がする。
 ちょっと一服、ビワ高原のニツ灯ろう。数えて登った丁石、三丁、四丁、十丁石。急坂6キロに唯一の冷泉をくんでのどを潤したであろう玉冷泉石標。山中としては豪華な石鳥居2基。享保14年銘の氏子奉納の手水鉢……これらはいずれも、昔を今に庶民の信仰の姿を語りかけている。

文 川元喜童

資料

 標高857メートルで、東は牛滝の峰につづく。雨乞いの山としてしられ、もと宝仙山とよばれた。頂上には、八大竜王をまつり、葛城の「高おがみ神社」、別名「石の宝殿」ともよばれる旧五カ荘の総社がある。昭和31年8月、建造物として市指定文化財となった。

交通

 バス停塔原から南東3,000メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。