風物百選 47 トークタウン
油彩 植田一典
「トークタウン」の愛称で親しまれている「トーク岸和田」は、最近急激に開発されている国鉄東岸和田駅周辺や、泉南地方の交通の中枢である国道二六号線(旧第二阪和国道)に近接しているために、地の利がよく将来にわたってお客の増大が見込まれている。北は和泉市、南は泉南市に至るまでの広い商圏を誇る、南大阪で初めての大規模なショッピングセンターである。さらに関西新空港建設に伴う南大阪地域整備開発計画を見通した、将来性のある商業施設として期待されている。また、国の資金を導入して地元の商業者が入店しやすいよう負担の軽減をはかるなど、開発者と地元商業者が組織した協同組合および、大型店と仲良くドッキングした地元主導型のユニークなシステムをもったショッピングセンターである。
その立地性から、郊外店舗と駅前店舗の長所を兼ね備え、内外装がハイセンスで販売品目のグレードの高いことも、トークタウン関係者の自慢のひとつである。売場の構成は、キィテナントを中心に小売業95店、飲食業26店、サービス業4店のほか金融、茶華道、絵画、ヨーガ等の文化教室、スイミングスクール、プレイランド等がバランスよく配置されている。通路を広くとり、店内外の随所に広場を設け、ベンチを設置するなど、お客がゆっくり店内を巡り、ショッピングや食事を楽しめるよう工夫されている。
またこの広場を利用して、歌手や漫才師を招いたり、夏期には幼児用仮設プールを設け、水遊びを楽しんでもらっている。そのほか児童公園、ジャングルジム、すべり台なども常設している。
駐車場は、モータリゼーションの時代に対応して、開店当初から地上、屋上をあわせて1,000台の収容力をもっていたが、商圏が当初の予想をはるかに上回ったので、増設を重ねた結果、現在では1,500台の駐車が可能である。
文 岡部俊一
資料
昭和54年11月末、黒崎窯業跡地にオープンした。スーパー・地元商店が出店するほか、文化・体育施設もあり、新しい郊外型ショッピングセンターとして、にぎわっている。
交通
阪和線東岸和田駅から南西200メートル
この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。
そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。
