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平成19年2月2日(金曜日)、職員会館において「市民と行政の協働のまちづくり研修会Part3-NPO法人ってDo You Knowん(どーゆーのん)?-」を開催しました。
今回の研修は、新しい公共の担い手として注目されているNPO法人に着目し、日々の活動の様子やNPO法人の実態、法人格を取得したメリット、デメリット等について学習し、今後の協働のまちづくりについて考える内容です。およそ60名の職員が参加しました。
市内で活動する3つのNPO法人の方、日々の活動の様子、法人格取得に至った経過、そして今後の活動について事例紹介をしていただきました。
1.白木 茂さん(NPO法人近畿水の塾)
近畿水の塾は、"人と水の関わり"に関する調査研究を通じて、"人間にとってのより良い水環境"を訴えています。またイベント・講演を通じて、近畿各地の様々な団体と交流を行い、環境保護を通じたまちづくり活動を行っています。
2.藤浪 久美子さん(NPO法人スポーツクラブ ディアマンテ)
山直中学校を拠点に「生涯スポーツ社会」の実現に向け、子どもから大人までを対象とした複数のスポーツ活動(体操、サッカー、バスケットボール、柔道など)を行っています。また誰もが参加できるイベントを開催したり、地域の清掃ボランティアにも参加するなど地域クラブとして、まちづくり活動も行っています。
3.和田 裕さん(NPO法人トークプラザ・結い)
春木若松町に事務所を置く"結い"は、地域福祉活動を行っているNPO法人です。結いでは住民参加型在宅福祉サービス活動と介護保険の業務を行っています。和田さんは「利用者の立場に立った介護支援」を目指し、日々活動しています。
事例紹介の後、8グループに分かれ、事例紹介の感想やNPO法人についての抱いている疑問、質問について、講師も交えて意見交換を行いました。
その後、松端克文(桃山学院大学社会学部助教授)先生のコーディネートにより、パネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、日々の活動を続けていく上での悩み、課題、行政とのまちづくり活動について意見が出されました。
最後に松端先生より「本日参加いただいたNPO法人は、それぞれ多種多様な活動を行っており、そのための目的を持っている。しかし共通しているのは、信頼と目的で結ばれた人の集まりがNPO法人です」とのコメントがありました。
またこれからのNPO法人とのまちづくりについて「今後ますますNPO法人が、まちづくりの重要な役割を果たす存在であることは確かです。今後、職員自身がNPO法人について、興味関心を持つこと、そして理解することが大切です」とのお話がありました。
この研修は、平成17年6月に策定された「公民協働推進の指針」に基づき、協働推進に向けた「職員の人材育成」を目的として開催しました。今後も岸和田市では、協働のまちづくりに向けた職員研修を開催していく予定です。