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広報きしわだ 平成30年(2018年)9月号2面

印刷用ページを表示する 2018年9月1日掲載

勇気を出して踏み出そう
そばにいるあなたにしか救えない命

 心肺蘇生とAEDの写真
                                                  JR東岸和田駅改札横のAED


もし、目の前で人が倒れたら…あなたはどうしますか。
救急車が到着するまでにあなたは何をしますか。
尊い命を救うカギの一つは、その場に居合わせた人(「バイスタンダー」といいます)の応急手当です。
今号の特集では、応急手当の重要性をお伝えします。

問合せ 消防署救急係(電話:072-426-0999)

応急手当の重要性

 私たちは、いつ、どこで、心臓が止まってしまうような突然の病気や事故に襲われるかわかりません。心停止後、時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下しますが、心肺蘇生やAEDなどの応急手当を行えば、救命の可能性は2倍になることが統計上わかっています(下グラフ参照)。

命が助かる可能性のグラフ

 119番通報から救急車が現場に到着するまで、全国平均で約8分を要すると言われています。この間に応急手当が行われないと、救命の可能性が大幅に低下します。心停止になった人を助けるためには、その場に居合わせた人(バイスタンダー)が勇気を出して応急手当を行うことが重要となります。

傷病者の命とその後

 命が助かったとしても、後遺症が残ってしまい、元の生活に戻ることができない傷病者も多くいます。下記の総合体育館の救命事例のように、救急隊が到着するまでに周囲にいる人たちが迅速な行動を起こし、応急手当を行うことが大切です。
 倒れた人や、その家族にとって一番の願いは、元の生活に戻り、社会復帰することです。そのためには、バイスタンダーが突然の事態にどれだけ素早く対応できるかが重要になってきます。あなたにしか救えない命が目の前にあります。ためらっている時間はありません。勇気を出して行動してください。

救命の連鎖

 傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要な一連の行為を「救命の連鎖」と言います(下図参照)。
 それぞれの行動(輪)を途切れることなく素早くつなげることで救命効果が高まります。始めの3つの輪が最も重要で、誰もが「救命の連鎖」を行う大切な役割を担う可能性があります。

救命の連鎖の図

  1. 心停止の予防:生活習慣の改善、定期的な健診 
  2. 早期認識と通報:反応が無ければすぐに119番通報を
  3. 一次救命処置(心肺蘇生とAED):ためらわずに勇気ある応急手当を
  4. 二次救命処置と心拍再開後の集中治療:救急隊や搬送先の医師による
    高度な救急医療と心拍再開後の集中治療により、社会復帰を目指す

応急手当講習会を受けましょう

 傷病者を救うためには、応急手当の知識と技術を身につけることが必要です。本市でも応急手当普及啓発活動を実践しており、過去5年間で約2万8千人が受講しています。今年度から中学生にも救命講習を始めました。毎年9月の救急の日に応急手当講習会を開催していますが、随時、希望者には受け付けていますので(10人以上のグループ。10人未満は要相談)、お問い合わせください。

あなたから始まる救命の連鎖

 尊い命を救うために何よりも大切なのは、目の前で倒れている人を助けるために「自分にできる行動をとる」ことです。そばに寄る、声を掛ける、助けを呼ぶ、119番通報をする、意識があるか確認する、AEDを探しに行く、心肺蘇生を始める、AEDを使う…、あなたも「救命の連鎖」の鎖をつなぐ一人になってください。

市内で起きた事例
「無我夢中で行動していました」

救命処置を行った山縣さんと田中さんの写真

 4月19日(木曜日)、総合体育館(西之内町)で73歳の女性が体操中に突然倒れ、心停止状態となりました。施設の職員である山縣昌代さん(写真右)、田中美紗子さん(写真左)が連携して心肺蘇生やAEDを使用し、迅速な救命処置を行った結果、救急隊が到着した時には心拍が再開している状態で、病院搬送後、女性は9日間の入院を要しましたが、後遺症を残すこともなく軽快退院できました。
 その時の様子をお二人にお聞きしたところ、「応急手当講習会を受けているのと受けていないのとでは全然違うと思います。日頃から、学校や職場のどこにAEDが置いているかを知っていることも大事だと思います。」と山縣さん。
 実際に心肺蘇生を行った田中さんは、「今まで何度か人が倒れた現場に居合わせ、救助活動をしたことはありましたが、心肺蘇生をしたのは初めてでした。とにかく必死で、自然に体が動いていました。途中、肋骨が折れたのではと不安になりましたが、手を止めてはいけないと思い、心肺蘇生を続けました。自信がなくてもとにかく行動に移すことが大切だと思います。」と話してくれました。
 山縣さん、田中さんのように、ためらわずに一歩踏み出す。その勇気が尊い命を救うことにつながります。

バイスタンダーのアフターケア

 バイスタンダーにとって応急手当を実施することは非日常的な出来事であり、場合によっては大きなストレスを抱えることが研究で分かってきています。
 そこで、救急隊が現場到着するまでの間、応急手当を行ったバイスタンダーの勇気ある行動に感謝の意を表すとともに、体や心に生じた不安や悩みを和らげるため、相談窓口を記載した応急手当感謝カードを救急現場で配布しています。

【相談窓口】

●応急手当や感染に対する相談…消防本部警備課救急係 電話:072-426-8609
●「こころの健康相談」(不安に感じることなど精神相談)…岸和田保健所 電話:072-422-6070(祝・休日、年末年始を除く月~金曜日午前9時~午後5時45分)

応急手当感謝カード 応急手当感謝カード