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広報きしわだ 平成30年(2018年)4月号8-9面

印刷用ページを表示する 2018年4月1日掲載

リーダーって一体なんだろう?

 学校や会社、地域団体、友人関係などで良く耳にする「リーダー」。でも、リーダーって一体どんな人物のことを指すのだろう。今号では、本市で40年以上に渡って青少年リーダーを育む活動を続ける「新緑会」の取り組みから、リーダーとは何かを考えます。
問合せ 生涯学習課青少年担当(電話:072-423-9616)

世間が思うリーダー像

 リーダー。とても耳になじみのある言葉ですが、「リーダーってどんな人ですか?」と聞かれると、なかなか答えるのは難しいものです。
 例えば「総理大臣」や「会社の社長・管理職」、「町会・青年団の長」、「生徒会長」など、世の中には色んなリーダーが居るので、人それぞれ思い浮かべるものは異なるかもしれません。少なくとも、世間が思う「リーダー」とは、少数の限られた人を指すようです。
 ところで本市には、40年以上にわたって青少年リーダーを育成している「新緑会」という団体があります。
 現在、約60人の中高生で構成される新緑会では、所属する全員が「リーダー」を名乗っています。
新緑会は、リーダーを「限られた存在」ではなく、「誰もがなれる存在」だと考えているのです。
 新緑会の育む「リーダー」とは一体どんな存在なのか。
 実際に新緑会活動に携わる人々の証言から、リーダーの本質について考えます。

新緑会ってこんなとこ

 身近な年齢の者が関わることで子ども会の活性化を目指す。この理念のもとで昭和46年に発足した新緑会は、行政などと連携し、キャンプなどの集団活動を通して子ども会の活性化を図る青少年団体です。
 中高生なら誰でも加入することができ、年上の立場から小学生の子どもたちを楽しませ、支え、守る。それを実践する場が新緑会です。
 イベントの企画から運営まで全行程を自分たちで行い、活動を通して役割分担や上下関係、他者との関わり方を学び、対話力や協調性など社会生活に欠かせない人間力の発達と、その基盤となる責任感や自立心の芽を育みます。
 では、新緑会で得た経験は社会人生活でどのように活かされるのでしょうか。新緑会を経て、社会で活躍する3人に話を伺いました。

キャンプの写真

卒会者による経験談-社会人生活で役立つ新緑会-

 キャンプ画像いよやかの郷でキャンプの設営を指導する様子

 社会人として活躍する傍ら、カウンセラー協議会の立場から新緑会を支援する3人に、新緑会と仕事について語ってもらいました。

卒会者プロフィール

  • 中出一成さん(30歳代) 社会人10年目 小売業企画担当 平成12年~16年度所属
  • 宮路佳奈さん(20歳代) 社会人5年目 言語聴覚士 平成14年~19年度所属
  • 柳原沙紀さん(20歳代) 社会人2年目 保育士 平成24年~27年度所属

新緑会は自分を変えてくれた存在

 中出さん「当時子どもたちを楽しませるためにイベントを企画していた経験が、そのまま今の仕事に活きていると実感します。企画を進めるための段取りも、キャンプなどを通して得たものです。企画内容や段取りの良さを上司に褒められたりすると、当時頑張っていて良かったと思います。新緑会はシャイな自分を変えてくれた存在ですね。
 言葉遣い、時間厳守など当たり前のことをよく叱られました。でも、そんなことを真剣に叱ってくれる場って貴重。人として大切なことが身に付きました。」

中出さん

人と話すことってとっても楽しい。

 宮路さん「新緑会では子どもから大人まで幅広い年齢層の人と話す機会が多く、その経験から会話そのものが大好きになりました。私は今、コミュニケーション支援の仕事をしていますが、その職に就く大きなきっかけになっていると思います。しんどさを顔に出すなとか、よく言われましたよ。今思えば、社会人の心構えを教えてくれていたのかもしれませんね。」

宮路さん

夢に続く成長の場

 柳原さん「保育士になることが学生時代からの夢だった私にとって、年下の子どもたちと接する機会が多い新緑会活動はとても貴重な経験でした。どう接したらうまく子どもに気持ちを伝えられるかとか、先輩・後輩との上下関係とか…社会人として働くうえで大切なことをたくさん学べました。
 コミュニケーションの引き出しが増えますよね。同時に、集団の中で自分が活躍する場が必ずあることにも気付けました。」

柳原さん

成長を実感 親の目、子の芽

 新緑会活動に参加して以降、青少年たちにどんな変化が起きているのでしょう。現役青少年リーダーとして活躍する本人の自己分析、そして一番近くで子どもを見守り続ける親の目線から、その成長について語ってもらいました。

人との出会いを広げる良い機会

 北岡万寿代さん(母)「ふと広報紙で新緑会の存在を知り、声をかけたのは私の方からでした。こんなにお安い費用で2泊もキャンプに行けるのか、と驚きました(笑)。違う地区の友達ができたり、出会いを広げる良い機会ですしね。
 新緑会活動を始めてから、食後の片付けやお風呂掃除など、普段の家事を自発的にこなしていることに驚かされました。そういう何気ないところの変化って意外と難しいですから。」

北岡はは

苦手を得意に変えられる場所

 北岡拓野さん(子)「人前で話すことが苦手だったんです。でも、今ではむしろ得意になりました。こちらから一歩踏み出して距離感を縮めることの大切さは新緑会活動から学んだものですし、学生生活でも大いに役立ってます。
 それと、事前に準備する計画性が付いたと思っています。どこかに遊びに行くにも、学校のテストにも計画性は大事ですからね。 
 あと、やんちゃで言うことを聞かない子どもたちの対応に振り回されたりすると、自分の親にも色々と迷惑かけただろうなぁ…と思う時もあります(笑)」

北岡さん息子

新緑会の相関図

相関図

誰もがリーダー候補生 
信じよう 自分の力 踏み出そう わたしから

 他人との関わりの中で自分の責任を果たし、その行動や発言で周りを突き動かし、目的を達成に導く存在。それが新緑会の育むリーダーです。
 経験談を語ってくれた3人は、それぞれが新緑会の目指す「リーダー」の在り方そのもの。 
 彼らはそれぞれ身を置く環境において、自ら考え、自ら行動し、責任を果たすことが出来ます。それを実践することが何より大切だと新緑会活動から学んでいるからです。
 新緑会の考えるリーダー像はほんの一例です。しかし、誰もが責任ある行動や発言によって周囲に影響を与え、目標を達成する力を持った「リーダー候補生」であると教えてくれる好例です。
 自分が出来ることを考え、勇気を出して自ら行動し、責任を果たそうと努力する人は、職場、学校、家庭、友人関係、青年団などあらゆる場においてリーダーとして活躍できます。
 そして、リーダーへと続く扉は、誰の傍にもきっとあります。